BTC価格が一年前の価格割る、ドルインデックス上昇の影響か

世界中の投資家やトレーダーが息をのみ、熱い眼差しを送っていた、昨年末のビットコイン市場。

しかし、今年に入ってからというもの、それはすっかりと下火になり、現在は行く先不明なチャートを形成している。

ビットコインホワイトペーパーがリリースされてから10周年を迎える歴史的な本日(10月31日)だが、BTC価格は一年前の価格を若干下回ったようだ。

とにかく米ドルが強い!?BTC価格はそれにつられて下落か

数回に渡って大規模な下落が確認されたものの、一年前の値段を下回ることはなかった、2018年のビットコイン価格。

しかし、ビットコインホワイトペーパー誕生10周年を迎えた本日、BTC価格が6241ドル(約707000円)へ下落し、1年前の6249ドル(約708000円)を下回った。

下落方向へのプレッシャーが強まった今週のビットコイン市場だが、DXY(ドルインデックス)の上昇がそれに影響していると見られている。

それというのも、(米ドルと交換されることの多いため)米ドルの変動に影響を受けやすいビットコイン市場において、ドルインデックスの上昇は、同市場へ下方向の圧力が加わっていることを意味するという。

つまり、米ドルが徐々に強まっているため、BTC価格が下落している、という見解を持てるということだ。

ドルインデックスの上昇を触発した最近の報道としては、貿易交渉が主な議題となる米中首脳会談を控える米大統領ドナルド・トランプ氏が、

「中国と素晴らしい取引を交わせると考えている。彼らが米国を枯渇させただけあり、取引は素晴らしくなければならない」

とインタビュー中に発言したことがある。

このホワイトハウス発の「強気なシグナル」をきっかけに、ドルインデックス上昇が確認され、今年8月の最高値を更新するまでに至ったようだ。

また、このような米ドルの強まりは、ビットコイン市場へさらなるプレッシャーをかけると見られている。

年末までにはビットコイン価格が2万ドル以上に急騰するという見解もある中、果たしてBTC市場は残り少ない2018年にどのような動きを見せるのだろうか。


原典:

Bitcoin Price Intraday Analysis: BTC/USD Expecting More Losses
Trump says he expects a ‘great deal’ with China, but warned more tariffs are coming if he doesn’t get it

ここまでの内容と考察

本日(2018年10月31日)に確認されたビットコイン価格が、一年前の値段を下回ったという、今回のニュース。

ファンダメンタルズ的には、金融大手が市場参入を発表するなど、好材料は多いようにも思えますが、市場は依然として冷え切っています。

現在のビットコイン価格に関して、ツイッター上では以下のような声が挙げられていました。

激動な2018年を送っている仮想通貨市場ですが、どのような年末を迎えるでしょうか。

ビットコインホワイトペーパーの10周年を祝って、これからの進展に期待したいですね!

今後もビットコインの普及やそれに関する開発の進捗に注目していきましょう!