厳冬期を抜けられるか、「4年周期」で動く仮想通貨市場

歴史はいつも繰り返されるわけではないが、「韻を踏む」ことは多いと言えよう。

例えば、過去のデータを基にすると、4年に一回行われるマイニング報酬の半減は市場を上向きにする重要な要因となっている。

そんな中、この「4年」という期間を他の視点から注目した業界人がいるようだ。

プレースホルダ・ベンチャーズのパートナーであるクリス・バーニスク氏によると、仮想通貨業界は「4年サイクル」と「4つのフェーズ」で動いており、市場崩壊と急騰の間で行ったり来たりしているという。

仮想通貨を突き進める「4年サイクル」と「4フェーズ」

バーニスク氏によると、毎年の経過が市場を新たな開発段階へと進める 4つのフェーズには、

1. 狂乱と約束
2. 下落と製品の欠如
3. 整備と製品出荷
4. 上昇と「普及」の再定義

が含まれるという。

実際にも、Blockfolio、ShapeShiftBitmain、Huobi、ConsenSysのような一握りの優れた新興企業ですら事業継続に関する問題が垣間見えた昨年は、バーニスク氏が提唱するフェーズ通りの動きをしたと言えるかもしれない。

また、4フェーズはあくまでも凡化パターンを述べたまでだとバーニスク氏は説明しているものの、イーサリアムが2015年にローンチしたのと同様に、2019年に製品を出荷する著名プロジェクトに期待しているという。

最後に、ビットコインの開発は「多くの人が気付いているよりもずっと進んでいる」と主張し、2019年から2020年にかけて「目を向けるべきだ」と付け加えた。

厳冬期を抜けられるか、2019年は「整備と製品出荷」の年

今年中にリリースされる大衆向けの製品、プラットフォーム、およびサービスを期待しているのは、バーニスク氏だけではない。

Multicoin Capital (マルチコイン・キャピタル)のマネージングパートナーであるカイル・サマニ氏も、2019年に仮想通貨製品が登場についてBusinessInsiderで言及している。

サマニ氏は、まず分散型取引所に注目していると語り、第1または第2四半期にベータ版が展開されるBinance取引所による新分散型取引プラットフォームが、「取引形態の変革を促進する」可能性があると指摘。

同取引所による取り組みの結果次第で、競合企業も独自の分散型プラットフォームを展開するようになる、と付け加えた。

また、多くの機関投資家や一般ユーザーを魅了するような実用性の高い「著名ブロックチェーン製品」がローンチすることをサマニ氏は期待していると語り、その一例として、Moneroを基盤とするオープンソースのベンチャー「Tari (タリ)」を挙げた。

同プロジェクトは、チケット、ロイヤルティポイント、及びゲームアイテムを対象とした「non-fungible (代替不可能な)」トークンの発行と管理を容易にするという。

弱気市場の影響もあり、仮想通貨の普及が進捗しているとは言い難い中、大衆が実際に使用するようなブロックチェーン製品は年内に本当に見られるのだろうか。

原典:VCs are Expecting Crypto Market to Deliver Massively in 2019, Will Price Reflect it?

ここまでの内容と考察

仮想通貨業界は4年サイクル・フェーズで動いているとプレースホルダ・ベンチャーズのパートナーのバーニスク氏が指摘したという、今回のニュース。

ビットコインの半減期と同じ期間であることには注目ですね。

ちなみにですが、ビットコイン救世主バイアン氏も、今年第1四半期から仮想通貨製品の登場が見られる、と強調しています。

☞ビットコイン救世主、「ブロックチェーン革命のポテンシャルは何よりも大きい」

ブロックチェーンや仮想通貨に関する知識や理解を必要としないような製品であることが重要かもしれませんね。

製品の登場と弱気市場の終焉は必ずしも一致するとは言い難いですが、今後も仮想通貨市場の動向に注目していきましょう!

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