謎のままでOK!?マカフィー氏「サトシ・ナカモトと話した」

謎に包まれたビットコイン生みの親の正体を暴露することを仄めかしていたサイバーセキュリティ専門家が、最近サトシ・ナカモトと会話していたことをブルームバーグの取材で明かした。
 
 
トシ・ナカモトは誰だろうか。

考案者が不明なことから「処女懐胎」によって生まれたと表現されることもあるほど神秘的なベールに包まれたビットコインだが、誰かのアイデアであったことは間違いないだろう。

nChainチーフサイエンティストであるクレイグ・ライト氏が自称サトシ・ナカモトを語ることで波紋を呼んでいる昨今、サイバーセキュリティ専門家だった故デイブ・クライマン氏がサトシの有力候補だとも言われている。

そんな中、ツイッター上でサトシ・ナカモトの正体を明かすことを示唆していたジョン・マカフィー氏が、サトシと直接連絡を取っていたことを明かした。

ベールをはがされることに不満足なサトシは〇〇

どうしてサトシを知っているかって?

私は19歳の時から、酒を飲み、麻薬を使い、女性を追いかけ、法律から逃げている。しかし、これは私がハッカーを阻止することに重点を置く素晴らしい企業を創設したという事実を取り除くわけではなく、ハッキングを知る必要があった。 私はまだ正真正銘のジョン・マカフィーだ。

このようにツイートしたのは、サイバーセキュリティ専門企業McAfee Associatesを創設し、現在は脱税問題のため米国内国歳入庁から逃亡しながら2020年大統領選挙に出馬する予定の、マカフィー氏。

税金は泥棒だ!」とアピールし、プライバシー機能に特化した匿名通貨を推奨するエキセントリックな業界人だ。

そもそもマカフィー氏がサトシの正体を明かすという明らかに物議を醸す決断に至った背景には、根拠を明示せずに自らをサトシだと主張するクレイグ・ライト氏がクリプト業界人に対して訴訟を始めたことが挙げられる。
 
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このライト氏を巡る一件に関して、マカフィー氏はサトシ・ナカモトを探し求めて「時間とエネルギーを費やすのは無駄だ」と指摘し、以下のようにツイートした。

”サトシが誰か”という謎は終わらなければならない!まず、サトシはCIAでも世界の政府機関でもない。人々の集まりではあるが、現在米国在住の一人の男がホワイトペーパーを書いた。

そして、もしサトシが公に姿を現さないのなら、さらに彼の身元を特定できる情報を共有する、と言い添えた。

が、この衝撃的な発言から一週間が経った今日、マカフィー氏はサトシの正体を明かさないと手のひらを返す。

それというのも、マカフィー氏の逃亡犯罪を担当する弁護士のマリオ・グレイ氏によると、サトシを世間へ露出することでマカフィー氏は様々な訴訟のターゲットになるという。

これに関して、マカフィー氏は「現時点でサトシの身元を明かすことは裁判に影響を及ぼし、私の本国送還におけるリスクになり得る」と述べた。

Blockstream社CEOであるサイファーパンクのアダム・バック氏を始め、一部の業界人はサトシの身元が不明であることは重要だと主張しているものの、サトシの正体が依然として謎めいていることに肩を落とすコミュニティメンバーも多いだろう。

しかし、ブルームバーグが行った電話インタビューでのマカフィー氏のコメントからも推察できるように、サトシは世間からそっとしておいて欲しいのかもしれない。

彼と話したが、私が彼の正体を明かそうとしていることに満足していない。

ビットコインの「Genesis Block(一番最初のブロック)」が誕生してから10年以上が経った今、著しく拡大したビットコインエコシステムについてサトシは何を思っているのだろうか。

 
 


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