KuCoin取引所躍進!シリーズAラウンドで約23億円の資金調達に成功

収益の一部を「配当」のように毎日分け与えていることで、以前から多くユーザーによって支持されていた、KuCoin (キューコイン)取引所。

そんなシンガポールを拠点とする同取引所が、シリーズAラウンドで約2000万ドル(約23億円)の資金調達に成功したことを公式ブログで発表した。

文句なしの資金調達、顧客サービスに焦点を当て韓国企業と競合か

「尊敬されている投資ファームと提携する機会に非常に興奮しているのと同時に、感謝している。これまでの成果を裏付けただけでなく、キューコインがさらに成功を収めるチャンスでもある。」

上述のように発表したのは、キューコイン取引所CEOである、Michael Gan (マイケル・ガン)氏。

IDGキャピタル、マトリックス・パートナーズ、ネオ・グローバル・キャピタルから約2000万ドルの資金調達に成功したことを公式ブログで告げた。

この資本金は、「KuCoin 2.0」という新しい取引プラットフォームの開発やアジアを始めとするクリプト主要市場への事業拡大のために使われるという。

また、具体的には、

「コンシェルジュレベルの顧客サービスを提供するだけでなく、ブロックチェーンに関する研究の向上や、それにおける人材育成を行う。」

とガン氏は述べ、特に顧客サービスに焦点を当てることで韓国取引所Bithumb(ビッサム)やUpbit(アップビット)などが提供するサービスと競合する意図を明かした。

キューコインに向けられた疑惑
ベンチャーキャピタルの信頼を得たキューコイン取引所だが、香港を拠点とするジャーナリストが公式サイトに掲載された香港事務所が空であることを指摘ことをきっかけに、今年8月頃から疑いの目が向けられていたという。

この疑惑に対し、同取引所は以下のように弁明した。

「香港のキューコイン事務所が空であるという噂がある。 公開されている香港の住所は、キューコインが持つ多くの子会社の一つの郵便住所に過ぎない。本部がシンガポールにあるキューコインは、300人以上の従業員を中国、フィリピン、シンガポール、タイに4つの主要事務所で抱えているグローバル企業だ。」

しかし、この発表後も同取引所の「支払い能力」と「正当性」は仮想通貨コミュニティに疑問を抱いかれていたようだ。

ベンチャーキャピタルの支援を受けた今、キューコインは仮想通貨投資家からの更なる信頼を得ることができるだろうか。

原典:Has Crypto Exchange KuCoin Proven its Legitimacy by Raising $20 Million?

ここまでの内容と考察

キューコイン取引所が約23億円以上の資金調達に成功したという、今回のニュース。

ちなみにですが、キューコイン取引所は「人々の取引所」と自称しており、前述にもあったように、収益の一部を「KucoinShares(キューコイン・シェアーズ)」と呼ばれるトークンを保有するユーザーへ「毎日還元」しています。

 
また、最近ではニューヨークのタイムズスクエアでも広告を打ったようですね。

今後も躍進が期待される同取引所ですが、今後どのようにユーザーを確保していくのでしょうか。

Binance (バイナンス)取引所を始めとする取引所大手との競合にも注目が集まりますね。

今後もキューコイン取引所の動向に注目していきましょう!