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FBザッカーバーグ氏:金融システムをフェイスブックだけで作れない
- 2019/6/28
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フェイスブック創設者&CEOマーク・ザッカーバーグ氏が、波紋を広げているリブラプロジェクトについて米コロラド州で今月26日に開催されたイベントで言及した。
俗に「フェイスブックコイン」と呼ばれ、主流メディアでも大きく取り上げられている、リブラコイン。
かねてよりプライバシー保護に関する問題が厳しく指摘されていたフェイスブックが指揮を執る同コインだが、一般的に懸念されているよりもフェイスブックの影響力は少ないようだ。
米コロラド州アスペン市で開催されたイベントで、ハーバード大学教授と対談をしたフェイスブックCEOマーク・ザッカーバーグ氏によると、同社はリブラネットワークに参加している他企業と同じ影響力しか持たないという。
リブラコイン:企業が単独で出来ることではない
政府によるソーシャルメディアの規制やプライバシー保護に関する話題に焦点が当てられた会話では、フェイスブック主導の仮想通貨プロジェクト「リブラ」のトピックも終了間際に挙げられた。
Take a listen to what @facebook founder Mark Zuckerberg just said about the launch of the new Libra cryptocurrency $FB #Libracoin pic.twitter.com/2cEfp9f27v
— CNBC's Fast Money (@CNBCFastMoney) June 26, 2019
金融システムを構築することは、企業が単独で出来ることではない。そのため、私たちはこれを支援する役割を果たした。しかし、リブラ連盟は独立した組織であり、私たちはそれの一票しか持たない…100社の創設メンバーがローンチ前に集まるのが望ましい。
テックジャイアントのCEOが大企業主導の新たな取り組みについて上述のようにコメントしている中、同プロジェクトに対する懸念の声も上がっている。
かねてよりリブラコインに関する愛憎ある発言をしているシェイプシフトCEOのエリック・ボアヒーズ氏は、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催されたイベントでリブラについて次のように述べた。
(リブラは)基本的に分散型の世界観に基づいているが、実際にローンチした時に(ホワイトペーパーで)報告されたこととは大きく異なる可能性はある。
また、実際にリブラネットワークを利用して何かを構築する際に「許可が必要なのか」などのテクニカルな疑問が残っている、とボアヒーズ氏は続けた。
リブラ「実装テスト」の結果報告
一方で、実際にリブラネットワークを使用してトークンの実装を試みたeToroXの研究チームは、少なからずリブラに将来性を見出しているようだ。
eToroXチームは、将来的にリブラで使用されるプログラミング言語になる中間言語「Move IR」を使用し、「デジタル資産インフラ(トークン化機能)」を作成するための基本的な実装を試したという。
(中間表現(IR)とは、ソースコードを表すためにコンパイラまたは仮想マシンによって使用されるデータ構造またはコードのことを指し、最適化や変換などの更なる処理に役立つように設計されている。)
Our team has set out to investigate how our @eToro tokenized assets (and the technology behind them) would work on Libra’s initial prototype. Read the full report of eToroX’s Libra Implementation on Github: https://t.co/SSSF1CvIPl$Libra @Facebook
— eToroX (@eTorox) June 20, 2019
eToroXチームによると、Moveは「Rust」と呼ばれるプログラミング言語に類似しているものの、「資産の定義方法」は異なるそうだ。
それというのも、リブラネットワークは資産の移動やコピーを許可しないため「偶然の複製や紛失」や二重払いを防ぐことができるという。
これについて、eToroXチームは「特にデジタル資産にとっては非常に建設的で有益な機能」だとコメントした。
また、Moveは他のユーザに代わってデータを公開することができないという。
すなわち、ユーザーは公開される全ての情報を承認する必要があるため、ユーザーが共有する情報を選択および管理できるというわけだ。
今回のテストにイーサリアムで既に展開されているeTokenを使用したeToroXチームは、次のように結果を報告した。
全体として、LibraとMove IRはスマートコントラクト開発における歓迎すべき一歩前進だ…開発者はエラーが発生しにくいコードを作成し、迅速に開発を進められる。
しかし、Move IRは「ユーザーフレンドリーではない」と言い添えた。
現段階では、賛否両論あるリブラコインだが、企業によって管理されるコインならではの規制上の課題や実際に人々を惹き付けられるかに注目だ。
尚、ホワイトペーパーによると、リブラコインのローンチは2020年上半期に予定されている。
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