クリプトピア取引所、2019年取引所「ハッキング」第一号か

サイバー攻撃やイグジット詐欺が問題となっていた昨年の仮想通貨市場だが、早くも今年第一号の取引所ハッキングが確認されたようだ。

ニュージーランドを拠点とする取引所Cryptopia(クリプトピア)が、今月14日にサイバー攻撃の被害に遭っていたことを明かした。

尚、現時点で流出額は明らかになっておらず、同取引所は「取引を中断した状態でメインテナンス」を行うという。

ハッキングか、それともイグジットスキャムか

技術的な問題のために予定外のメインテナンスを今月13日に実施したことにより、ソーシャルメディア上でハッキングに関する憶測が憶測を呼んでいた、クリプトピア。

出典:Cryptopia公式サイト

公式ツイートによると、実際にも同取引所はサイバー攻撃を1月14日に受けており、現在はNZ警察およびハイテク犯罪部を含む政府機関と協力して調査を進めているという。

尚、ハッカーによって盗み取られた額に関する詳細は明らかにされていない。

しかし、同取引所における直近の24時間取引高がほぼ100万ドルであることを考慮すると、市場への影響は小さいと見られている。

今回のハッキングに対して、仮想通貨コミュニティーの多くは懐疑的であり、「取引所自体がその背後にあるのではないか」とさえ主張するユーザーもいるようだ。

例えば、Twitterユーザーの@achmedicusは、皮肉を込めて「ナイスなエグジット戦略」をツイートしている。

それというもの、ハッキングを装った仮想通貨取引所のイグジットが昨年多く噂されていた。

☞スキャム大成功!?カナダ取引所が913BTCを「流出」する

また、昨年は取引所を装って資金調達をし、投資家の資産を持ち逃げするような詐欺も続出していたため、クリプトピア取引所の今回の一件も「スキャム」なのではないかという疑いが持たれているようだ。

☞丁寧に「ごめんなさい」、スキャム韓国取引所が13,000ETHを持ち逃げ

ハッキングや詐欺が続出している仮想通貨取引所だが、果たして一般投資家からの信頼を再び得ることは出来るのだろうか。

原典:First Reported Exchange Hack of the Year

ここまでの内容と考察

クリプトピア取引所がハッキングの被害に遭ったという、今回のニュース。

「ハッキングに遭った」ということそのもの自体までが疑われるようになった仮想通貨市場ですが、サイバーセキュリティの問題はなかなか解決されませんね。

しかし、流出したコインの銘柄が発表されていないことには幾つかの疑問が残りますね。

今回のハッキングに関して、ツイッター上では(皮肉を込めた発言を含める)以下のような声が挙げられていました。

「心配するなニュージーランド警察は、調査している。」

「悪いが意味不明だ。なんで “多くのコインは安全だ”や”ハッキングに遭っていないコインは心配する必要がない”とさえ言えないんだ。」

「ハッキング慣れ」している仮想通貨ユーザーは多いかもしれませんが、やはり自分の資産がなくなってしまうのは気分がいい事では決してありません。

今後も仮想通貨資産の「自己管理」を徹底していきたいですね!

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