ビットメイン社ジーハン・ウー、執行役員から監督へ降格

差し迫るビットコインキャッシュの「ハッシュ戦争」おいて、紛れもないキープレイヤーである一つのクリプト企業に関する、大きなニュースが舞い込んだ。

世界最大級の仮想通貨マイニング企業Bitmain (ビットメイン)社が、大規模な執行役員の人事異動を行っていたことが判明した。

尚、ビットメイン社共同創設者であるJihan Wu (ジーハン・ウー)氏は、同社の方針に関する意思決定における「議決権」を失い、執行役員から「監督」へ降格したようだ。

取締役降格、ビットメイン社の支配権が移る

ASICマイニング機器製造企業として市場を独占し、最近ではIPOを先駆けて新製品の販売開始を発表した、ビットメイン。

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そんな同社が実施した人事異動を報告した中国産業メディア8btcの報道によると、ビットメイン社の執行役員6人の内4人が辞任し、株式20.25%を保有するウー氏は同社の意思決定における投票権と執行役員の座を失ったという。

尚、新しい業務執行取締役には、ビットメイン社の36%の株式を保有するZhan Ketuan(ツァン・ケチュアン)氏が就任する。

自社最新製品「Antminer S15」がリリースされる前日に行われたと見られている今回の人事異動だが、その理由は定かではない。

しかし、ハードフォークを目前に控えるBCHネットワークへ少なからず影響があると見られている。

それというのも、BCH奨励家のウー氏は、目前に迫る「ハッシュ戦争」でBitcoin ABC開発チームを後押ししており、自称サトシ・ナカモトを語るCraig Wright (クレイグ・ライト)氏がリードするnChain (エヌ・チェイン)と対立状態。

「BCHコミュニティは、協力して偽物サトシを追い出すべきだ。カルトリーダーへの抵抗は、BCHエコシステムの精神力の強さや詭弁さを証明するだろう。」

また、ビットメイン社は、BCHハードフォークに先駆けて9万台のマイニング機器を準備していると報道されている。

果たして今回のビットメイン社の人事異動は、BCHネットワークへどのような影響を及ぼすのだろうか。

原典:Bitcoin Mining Giant Bitmain Shuffles Board Ahead of IPO: Report

ここまでの内容と考察

ビットメイン社共同創設者であるウー氏が、取締役から降格したという、今回のニュース。

BCHマイニングに焦点を当てていたことや「ハッシュ戦争」で開発チームBitcoin ABCを推奨していることでも有名な同氏ですが、今回の人事異動はそれに影響を及ぼすかもしれませんね。

この報道に関して、ツイッター上では以下のような声が挙げられていました。


「WOW。これは、フォーク前を面白くするだろう。ビットメインがジーハンによって支配されなくなる。」

果たして同氏の降格は、マイニング市場へどのような影響を及ぼすでしょうか。

新たなリーダーシップの下でマイニングの対象として選ばれる仮想通貨の銘柄にも注目が集まりますね。

今後もマイニング大手の動向を追っていきましょう!