Bitcoin ABC開発者セシェー氏、「私はサトシ・ナカモトじゃない」

ビットコインを生み出した世紀の天才、サトシナカモト。

彼または彼女が誰であったのかという様々な憶測がされている中、Bitcoin SVを推奨するクレイグ・ライト氏のように自称サトシ・ナカモトを語る人物も存在する。

そんな中、自分がサトシ・ナカモトであることを示唆したツイートを挙げたビットコインキャッシュ開発者が、それは「詐欺の実演だった」と述べた。


@deadalnix公式ツイート

セシェー氏「他の詐欺師がしたことを実演」した!?

自分が「サトシ・ナカモト」だという物議を呼ぶツイートを先週挙げたことで大きな話題となっていたBitcoin ABCのリード開発者、アモーリ・セシェー氏。


Amaury Séchet interview – BCH DEVCON Amsterdam 2018

しかし、米クリプトメディアCCNの報道に対して、同氏はそれが「他の詐欺師が行ったことの実演」を意図していたと述べた。

「他の詐欺師がしたことの実演だった。これにより、(自称サトシ・ナカモトを語る)クレイグ・ライト氏や過去の詐欺師の勢いを落とせる。」

実際にも、ビットコイン開発者であるグレゴリー・マックスウェル氏によると、技術的な専門知識を持たない人々に対して、「詐欺を行うことは難しくない」そうだ。

「例えば、2年前クレイグ・ライト氏は既存のSignature(署名)をブロックチェーンからコピーし、それらを検証するためのやや難読化された指示を投稿することで、”自分がサトシであることを証明した”と主張した。これは、かなり迅速に把握されたが、それでも多くの人々を騙すことに成功した 。」

ライトニングネットワークは、日常決済に向いていない

ビットコインとは異なる哲学・開発方針を持つBCH開発チームだが、セショット氏によるとライトニングネットワークは一般的な決済において「不適切」だという。

「ライトニングネットワークは幾つかのユースケースには最適だが、汎用決済システムとしては非常に悪いものだろう。数字を見てみると、理解できない。それの成功に賭けるのは馬鹿げている。」

一方、「Avalanche(アバランチ)」というプロジェクトを遂行しているビットコインキャッシュは、BCHの送金時間を2秒以下まで改善することができるそうだ。

また、現在開発が進捗している新たなBCHプロトコールである「CashShuffle (キャッシュシャッフル)」は、同仮想通貨に匿名性機能を追加するという。

最後に、仮想通貨市場全体に影響が及んだ昨年のBCHハードフォークに関して、以下のように述べた。

「多くの混乱があり、多くの人々がそうであるようにした。 しかし、ビデオゲームと同じように、新しい敵に遭遇した時は正しい方向に動いていることが分かる。」

サトシ・ナカモトに関する様々な憶測がされている中、果たして彼・彼女が姿を現すことはあるのだろうか。

原典:Bitcoin Cash Developer Amaury Sechet Claims He’s Satoshi Nakamoto, Was He Really Being Serious?

ここまでの内容と考察

BCH開発者のセシェー氏が物議を呼んだ自身のツイートの意図を明かしたという、今回のニュース。

「やっぱりか!」という声もソーシャルメディア上では多いですが、前述でマックスウェル氏が指摘したように、確固たる証拠を出さずにサトシ・ナカモトを語る人物には要注意が必要かもしれませんね。

今回の一件に関して、クレイグ・ライト氏は以下のようにツイートしていました。

「ああ、ビットコインに関する基本さえ理解していないのが残念。その道を続けてくれ。私にあなたを止めさせないでくれ。正式に誓ったらどうだ。」

果たして本物のサトシ・ナカモトはどのような人物でしょうか。

今後もサトシ・ナカモトを巡るミステリーに注目していきたいですね!

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