- Home
- ビットコインキャッシュ近況報告、ABCノード数はSVよりも6倍多い!?
ビットコインキャッシュ近況報告、ABCノード数はSVよりも6倍多い!?
- 2018/11/13
- 仮想通貨の最新ニュース
BCH開発チームであるBitcoin ABCとnChain(エヌ・チェーン)の対立により、コミュニティ内に亀裂が走っている、ビットコインキャッシュ。
Bitcoin SVというマイニングソフトウェアを推奨している自称サトシ・ナカモトが牽引するエヌ・チェーンは、既にBCHハッシュレートの大半を獲得したと報告している。
そんな中、Coindance(コインダンス)の統計によると、開発チームBitcoin ABCのノード数は、Bitcoin SVよりも6倍以上多いようだ。
ビットコインキャッシュ「ハッシュ戦争」、ビジネスはABC、マイナーはSV!?
クリプト業界初期から活躍するビットコインキャッシュ奨励家であるRoger Ver (ロジャー・バー)氏でさえ頭を抱えるような今月15日に予定されている、BCHハードフォーク。
前述にあったBitcoin ABCは、ビットペイやバイナンスなどの著名仮想通貨企業からのサポートを得ている一方、Bincion SVはBCHマイニングプール大手Coingeek(コインギーク)からの後押しがある。
>> 仮想通貨決済サービス企業ビットペイ、Bitcoin ABCの後ろ盾か
それを如実に表すかのように、「Company Support(企業からの支持)」は前者、「ハッシュレート」は後者に分があるようだ。
また、米大手Poloniex(ポロ二エックス)取引所では、「BCHABC」が414ドル、「BCHSV」が113ドルで取引されていると報告されている。
さらに、前述にもあったように、Bitcoin ABCのノード数は、Bitcoin SVよりも約600%多いという。
しかし、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)アルゴリズムを採用する仮想通貨マイニングにおいて、ノード数よりもハッシュレートの方が重要だという見解が多く、現状ではコインギークとBitcoin SVマイニングプールが大半のBCHブロックを生成しているようだ。
また、ハッシュレートの他に重要となる要素としては、「コイン価格」が挙げられる。
それというのも、マイナーは一般的に利益が最大になるようにマイニングを行うため、現在ABCコイン価格の半分以下であるSVコインが、継続してマイニングの対象となるかは定かでない。
かつてない展開を見せるビットコインキャッシュプロトコールの将来性を巡るハードフォーク。
「ハッシュ戦争」の火蓋はもう切られている。
原典:Bitcoin ABC Has 600% More Nodes than Bitcoin SV
ここまでの内容と考察
BCHネットワーク上のノード数においてはBitcoin ABCが上回っている一方、ハッシュレートではBitcoin SVが優位という、今回のニュース。
PoWにおいて、ネットワークの「命」となるようなハッシュレートはBitcoin SVが獲得しているというのが「現状」なようですね。
しかし、これは今後も継続するかは分からないとの見方もあるようです。
今回のハードフォークに関して、Bitcoin SV率いる自称サトシ・ナカモトを語るCraig Wright (クレイグ・ライト)氏は以下のようにツイートしていました。
Well, you better be ready as NO trace of ABC will be allowed to exist.
There is no capitulation and allowing ABC back. There is death. There is a software that is to be considered dishonest and cancer and will only be orphaned – no matter what rules they want to hide in https://t.co/gV8lBQAmQy
— Dr Craig S Wright (@ProfFaustus) November 12, 2018
「ABCの存在がなくなることを心掛けておけ。降伏はなく、ABCが再起することは許されない。死あるのみだ。(ABCの)ソフトウェアは、ネットワーク上で不正直な癌と見なされ、オーファン(生成したブロックが認められなくなる)となるだろう。」
今回のハードフォークに関して様々な見解がある中、フォーク後に新しいコインを「作る・作らない・作らせない」ということは、実は以前から議論されていました。
常にコインがフォークする可能性があると、ビジネスがそれを安心して使用できないのではないかという懸念があり、例えばカルナドを始めとするコインは、「ハードフォークが生じないような民主的なアプローチ」を採用しています。
緊張感が高まる今回のビットコインキャッシュハードフォークですが、果たしてこれからどのような展開となるでしょうか。
今後もビットコインキャッシュプロトコールの将来を巡る「ハッシュ戦争」に注目していきましょう!
⇒来たるはSTO時代!?シンガポール中央銀行によるブロックチェーンの取り組み
⇒拡大するビットコインATM市場、世界でついに4000台へ!
⇒仮想通貨決済サービス企業ビットペイ、Bitcoin ABCの後ろ盾か
⇒下剋上の始まり!?バイナンスがOKExに取引量を抜かされる
⇒イーサリアム 創設者、ETHはビットコインと「同レベル」に達する