XRP取引ペアがついに上場!米大手取引所コインベースの新たな「上場プロセス」

仮想通貨時価総額ランキングで現在第3位に君臨し、BTCの市場占有率を将来的にはさらに「圧迫」するのではないかという期待の声もある仮想通貨、XRP

最近では、フィンテック企業Mercury FXがXRPを使用するリップル社製品の使用を開始していることが報じられている。

また、クリプト資産管理サービス企業「コインベース・カストディ・トラスト」もXRPを取り扱うと発表したことが昨年大きな話題となった。

このようにXRPエコシステムの拡大が少しずつ進捗している中、米大手取引所コインベースも自社取引プラットフォーム「Coinbase.pro」にXRPを追加するようだ。

XRP価格急騰、米大手取引所に上場決定!

コインベース公式ブログによると、NY州を除く米国、カナダ、英国、一部のEU加盟国、オーストラリアおよびシンガポールのCoinbase Proユーザーに限定してXRP取引は開始されるそうだ。

最初の取引ペアはBTC、米ドル、ユーロの3つで、十分な流動性が築かれた後に取引が開始されるという。

尚、XRPが同取引所の標準サービスで利用可能になるかどうかについては明示されなかったものの、「別の発表をする」と公式ブログには記述されていた。

世界の取引所の中でもユーザー数が特に多い同取引所の今回の発表によって、XRP価格は急上昇した。

また、CoinMarketCapによると同仮想通貨の時価総額は1時間で128億ドルから139億ドルに増加したという。

上場銘柄はこれからもっと増加する!?

2018年第4四半期の初めまでコインベースは非常に慎重な上場方針を確立していた。

それを如実に表すかのように、同取引所は過去6年間で5銘柄しか扱っていない。

しかし、昨年9月頃からこれまでの方針を一転し、法令遵守に徹した上でより多くの銘柄を採用すると発表している。

これに関して、同取引所バイスプレジデントであるダン・ロメロ氏は以下のように以前述べていた。

出典:Coinbase announces a new listing policy & here’s how it will shape up the global crypto market

「コンプライアンスと法の範囲内でできるだけ多くの仮想通貨を採用することと、情報と重要性の高いシグナルを顧客が容易に入手できるようにすることが私たちの今の計画だ。」

☞コインベース、保守的な上場プロセスから多銘柄「積極採用」へ

規制重視だけでなく、仮想通貨エコシステム拡大にも注力するクリプト大企業のこれからに注目が集まる。

原典:Coinbase Exchange Users Can Buy and Sell XRP Starting Tomorrow

ここまでの内容と考察

コインベース取引所にXRP取引ペアが追加されることが明らかになったという、今回のニュース。

果たしては今回のコインベースの決断は、(かねてより話題となっていた)XRPが「有価証券か否か」ということを同取引所が白黒させたということでしょうか。

というのも、Ripple Labs、(その子会社の)XRP II、およびXRP関連の多数の個人は、XRPがリップル社によって発行された「有価証券」であると主張する連邦集団訴訟の「被告」となっています。

そんな中、米規制当局に協力的な姿勢を見せるコインベースが、同仮想通貨を上場させたという事実は、それが「有価証券でない」と同取引所が判断したということ…でしょうか?

☞噂で買いニュースで売れ!?BAT価格がコインベース上場後28%減

今後の進展が気になりますね。

もちろん米SEC(証券取引委員会)はXRPについて何も言及していませんが、今後同仮想通貨がどのように見られていくかに注目が集まりますね。

ちなみにですが、リップル社関係者はXRPが有価証券でない理由を以下のように説明しています。

「石油やシェブロンの利害関係と同じだ。シェブロンは、多くの石油を持っており、誰よりも石油を信じている。そんな中、誰でもシェブロン株を買うことができるが、それは世界に存在する石油に対する権利を与えない。同様に、すべての石油を購入することは可能かもしれないが、それはシェブロン社への権利を得ることを意味しない。これと同じ概念が、リップル社とXRPに適用される。市場から全てのXRPを購入することができるが、それによりリップル社の利益を得られるわけではない。」

☞Ripple社ジョンソン氏、XRPの誤解をスッキリ解消!

今後も仮想通貨に関する規制や、人気度の高いXRPを始めとするアルトコインに注目していきましょう!

▼Pickupニュース▼

課題多し!?フェイスブックCEOが語る「分散型システムの代償」

MyEtherWallet、ついに「KYCなし」で法定通貨へ変換可能へ

ホワイトハッカーと開発者を繋げる次世代プラットフォーム「LAOCON」

NEO3.0はいつ?ホンフェイ氏「2020年までにNo.1ブロックチェーン」へ

マカフィー氏の「超強気」発言、後2年でBTC価格「100万ドル」は実現可能か

Mercury FX代表取締役、打倒SWIFTのリップル社を「100%応援する」

Reddit創設者、残り者は「技術へのパッションで溢れている」