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元ペイパルCOO、0xとセキュリティトークンを手掛けるか
- 2018/9/9
- 仮想通貨の最新ニュース
元Paypal (ペイパル)社COOであるDavid Sacks (デイビット・サックス)氏が、分散型取引所で使用されるプロトコールの開発を行う「0xプロジェクト」のアドバイザーとなりセキュリティトークンの開発を促進すると発表した。
セキュリティトークンとは、有価証券がトークン化したもので、何らかの資産によってしっかりと裏付けされているトークンのことを指す。
セキュリティトークン普及を加速化
元ペイパル社COO且つセキュリトークンを発行するプラットフォーム「Harbor(ハーバー)」共同創設者であるサックス氏。
そんな同氏がプロジェクトに加担することにより、0xはセキュリティトークンの業界標準を模索し、セキュリティトークンの普及を加速化させるつもりだ。
Excited to join the advisory board of @0xProject – one of the most important projects in crypto – which is helping to build the security token tech stack along with @craft_ventures portfolio companies @harbor and @BitGo. https://t.co/70K76QwuvN
— David Sacks (@DavidSacks) 2018年9月7日
同プロジェクトCEOであるWill Warren(ウィル・ウァレン)氏によると、0xが提供している取引プロトコールは非常に安全だとのこと。
また、分散型技術が可能にする取引に関して、厳しく規制されている従来のシステムから取引所に依存しないシステムに今後シフトするだろうという見解を同氏は述べた。
さらに、今回の発表に対してハーバー社CEOであるJosh Stein(ジョシュ・スタイン)氏は、0xのように「世界中の売り手と買い手つなぐ」には法令遵守が必要だと主張。
「ハーバーは、トークン発行母体と投資家が既存の規制を遵守することを容易にする。」
と同氏は付け加えた。
サックス氏が肩を貸すことにより開発が加速するとみられているが、0xがセキュリティトークンの業界標準を確立させようとする最初のプロジェクトではない。
Swarm.Fund (スワーム・ファンド)財団は、「MAP(マップ)」と呼ばれるセキュリティトークン用のプロトコールを開発済み。
そればかりではなく、同財団は自社のプラットホーム上でプライベートエクイティ(未上場企業の株式)のトークン化を開始しており、セキュリティトークンを扱う取引所Open Finance(オープンファイナンス)とのパートナー提携により流動性を確保している。
‘Swarm generates infrastructure for the prosperity of investing, built on blockchain technology that enables investing into real assets like real estate and venture capital with unprecedented access and flexibility.’ – Together with @OpenFinance: https://t.co/sWon6hJinf
— Swarm Fund (@TheSwarmFund) 2018年9月3日
このようにセキュリティトークンの普及は徐々に始まっているように伺える。
しかし、それはビットコインのような比較的日常的な投資には全く及ばないとサックス氏は指摘。
また、不動産業界がブロックチェーンを基盤とした資産のトークン化に移行するための主要な資産クラスだと同氏は主張した。
原典:Former PayPal COO Joins Security Token Startup 0x in Advisory Capacity
ここまでの内容と考察
0xが元ペイパルCOOをアドバイザーに加え、セキュリテイトークンプロトコールの本格的な開発を手掛けることを始めるという今回のニュース。
既にSwarm.Fund財団を始め、複数のプロジェクトがこれを既にこれを行なっていますが、主にイーサリアムで発行するトークンを扱う0xはどのように差別化を測るのでしょうか。
将来的にはセキュリティトークンを取り扱う取引所とのパートナー提携が重要となってきそうですね。
普及しつつあるセキュリティトークン市場に今後も注目していきたいですね。