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2018年産のICOトークン、全体の正味価値70%超下落か
- 2018/9/30
- 仮想通貨の最新ニュース
昨今、仮想通貨を巡って資金調達(ICO)をする企業が急増し、市場への期待感も膨らみつつある。
しかし最新の統計によれば、なんとICOを実施した3分の2以上にも及ぶ企業(通貨)の価値が急落し、ICO時よりも安価になってしまっているというのだ。
原価割れ必至?投資家たちが嘆くICOの現状とは
仮想通貨市場を調査する企業である米Diar社が先日発表したデータによれば、これまで発行された約560種のトークン(時価総額ランキング100外)は、累計約50億ドル(約5500億円)もの損失を計上しているという。
これは単純計算で、560種全てのトークンが発行時に立てていた目標総額に対し、約70%近くも下回っている(=投資家の損失)事を意味する。
その中でも特に損失額が大きいトップ10は、以下の画像に掲載されている通りだ。
2018年ICOトークンワースト10
特に2018年は昨年比でICO件数も急増し、数にして約200億ドル(約2.2兆円)近い金額が同市場に投入されているというデータもある。
2018年ICO規模推移
期待されている市場なだけに、やはりこうした問題や、直近だとZaif等のハッキング被害はかなり不安視されてしまう。
一方で、先日高騰したADA(カルダノ)等のトークンは、爆発的な人気と共に、一気に通貨価値を高めたという事例もある。
判断が難しい状況が続く中で、投資家たちの塩梅が試され始めている。
原典:70% of Small-Cap Cryptocurrency Tokens Now Worth Less than ICO Raised
ここまでの内容と考察
今年に入って急増するICOの件数に反比例するかのごとく、実際に上場したトークン全体(約560種)の正味価値は約70%も下落しているという、今回のニュース。
日本にはまだICOについて明文化された「規制」がありませんが、それでも金融庁主導で動向を伺っているのは事実で、今後何かしらの動きを見せるかもしれません。
ネット通貨・仮想通貨に対するお金持ちにと金融機関の危機。世界施ネット通貨が勢い良く成長しているようです。貨幣と紙幣がいらない国境がないので、資本主義にとってはとても危険な存在になっていました。最近規制してコントロールする動きがあります。成長すれば金融機関は崩壊の危機になるかもしれ
— 生命維持なぜかのびたな (@5467fu) 2018年9月28日
そりゃたぶん仮想通貨だ
規制ばっかりでダメダメ— まるこっと☆ (@mr_ko_11) 2018年9月28日
日本の金融庁長官がロイターに個人的な見解として語ったところによると、
「金融庁としては過度な規制をかけるつもりはない。ふさわしい方向で成長していくのを見守る立場だ」と述べる。— やむやむ (@BananaOrangeMix) 2018年9月28日
世間の声も様々ですが、あまりガチガチにルールを固めてしまうという発想は、考えものでしょう。
果たして今後、仮想通貨市場はどのように変遷し、その上でICOを取り巻く環境はどのような適応変化を見せるのでしょうか。
将来的な発展に向け、今から諸々の事が楽しみですね!