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市場景気は完全無視?米仮想通貨運用企業が前年比10倍超の資金を調達
- 2018/11/3
- 仮想通貨の最新ニュース
昨今、投資家の弱気がそのまま反映されたような値動きを見せる、仮想通貨市場。
そんな相場感にも関わらず、昨年の10倍を超える衝撃の額を調達した運用企業が存在するとの情報が入ってきた。
市場の景気は無関係?低調相場に反して大成長を遂げる運用企業の実態とは
上述の驚異的記録を残したのは、ニューヨークに拠点を構える仮想通貨運用企業、Grayscale(グレースケール)社だ。
同社が11月1日付けで公表した第3四半期報告によれば、今期投資額は前期比約33%増の8118万ドル、資金流入総額は約13倍の3億3000万ドル(約372億円)に達した。
この金額は、Grayscale社が5年前に事業を開始して以来、過去最高の結果となっている。
同社がここまでの好調を不況の中で維持できている最大の要因は、主に提供する金融商品のラインナップにあると推定される。
実際にGrayscaleでは9種の仮想通貨商品を提供しており、その内最も人気な商品である「GBTC」への投資は、なんと全体の70%近いシェアを獲得している模様だ。
また、第3四半期の週平均投資額は、数字にして全商品が約620万ドル、GBTCが約450万ドルで、上述の割合を構成している。
そして、この構成比のほぼすべてを構成している投資家こそが「機関投資家」だ。
つまり、不況においても同社が規模拡大に努める事ができた最大の要因は、既存の大口投資家による下支えがあって成しえるものであったという論理になる。
こうした結果を踏まえ、Grayscaleの関係者は現在の市場について、
「仮想通貨市場が不況な事は、むしろ都合が良い事かもしれない。
特に専門的な深い知見を共有する人口が増え、よし高いレベル感で事業展開が行えている。
その意味で、我々にとって不況は追い風ともいえる。」
と、自信を覗かせるコメントを寄せている。
原典:Crypto investment firm Grayscale rakes in $330 million this year despite bitcoin bear market
ここまでの内容と考察
不況が続く仮想通貨市場にて、昨年比約13倍もの資金調達を実施した運用企業が話題となっている、今回のニュース。
景気の話題でいえば、最近にJPモルガンが金融危機の予測を行うなど、その一連の動きに注目が集まっています。
不景気を煽る展開も多い一方で、年内2万ドル突破説が根強く提唱されるなど、まさに市場の明日は読めない状態がこれからもしばらく続きそうな予感です。
仮想通貨市場全体の変遷に世間からも注目が集まる中、今後どのような変動が起きうるのでしょうか。
激しさをます同業界の未来、ひいては投資家の動向に、一層注目していきましょう!
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