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弱気市場でも「ぼろ儲け」、肥大する主要仮想通貨取引所は大黒字!?
- 2018/11/1
- 仮想通貨の最新ニュース
プロジェクト運営者やビットコイン投資家が頭を抱えたくなるような弱気市場が継続する今年のビットコイン市場だが、仮想通貨取引所はそれを物ともせずに、「ガッツリ」と稼いでいる。
世界の主要仮想通貨取引所は、取引手数料、出金手数料、またトークンを発行するプロジェクトへ課す上場手数料から莫大な収益を上げているようだ。
弱気市場でも儲けている!?新興企業にしては文句なしの好収益
前述にもあったように、主要仮想通貨取引所は長期で蔓延る弱気市場の中でも、「手数料」を取ることでしっかりと収益を上げられているようだ。
例えば、法定通貨・仮想通貨のペアを扱う取引所の中で世界最大級である米取引所、Coinbase(コインベース)は、2018年の年間収益が13億ドル以上になることを見込んでいる。
また、世界中のクリプトトレーダーから最も支持されているBinance(バイナンス)取引所は、独最大級の金融機関Deutsche Bank(ドイツ銀行)と並ぶ2億ドルの利益を今年1月中に生み出すなど、大黒字。
さらに、韓国大手取引所Upbit(アップビット)とBithumb(ビッサム)は、取引手数料や出金手数料を中心に、毎月1億ドルの収益を上げていると2018年初旬に報告している。
(しかし、韓国投資家からの信頼が弱気市場と2回に渡るハッキングにより低下したため、ビッサム取引所の収益は毎月1億ドルから6000〜7000万ドルに過去10ヶ月間で減少したと見られている。)
そんな一見景気が良いように思える仮想通貨取引所の市場だが、以前は約200億ドルと評価されていたのに対し、過去11ヶ月間に渡りそれが半減。
それを如実に表すかのように、仮想通貨のキングの座に君臨するビットコインの取引量も、約80億ドルから35億ドルにまで落ち込んでいる。
Bitcoin Trading Volume Drop 79% From Jan-18 High pic.twitter.com/S9s3FU6v9R
— 🕋 Crypto Authority 🕋 (@cryptoauthorit) 2018年10月30日
それでも尚、同市場の24時間取引額は「100億ドル」と推定されており、主要取引所が新興企業として莫大な収入を生み出すには十分だ。
また、最近では業界人による多くの批判を受けてか、プロジェクトへ課す上場手数料を「ゼロ」にするという新たな動きも見え始め、バイナンスやBittrex(ビットレックス)取引所がこれを実施している。
弱気市場で投資家やICOプロジェクトが四苦八苦し、ICOトークン価格も70%以上下落していると報告されている中、大規模な取引所はしっかりと収益を上げられているようだ。
原典:Crypto Exchanges are Raking in Billions in Revenue Despite Market Struggles
ここまでの内容と考察
主要仮想通貨取引所が弱気市場の中でもしっかりと収益を上げているという、今回のニュース。
手数料が取られている投資家としては少し複雑に思える内容かもしれませんが、例えばバイナンスはプロジェクトへ課す手数料全てをチャリティーへ寄付するなど、拍手を送りたくなるような取り組みを実施している企業もあります。
ちなみにですが、バイナンスCEOであるChangpeng Zhao (チャンペン・ツァオ)氏は、ブロックチェーン技術を通じるチャリティーついて以下のように述べています。
「概念的には、資金の流れを追跡することが容易であり、透明性を向上できる。 また、バイナンスが関与しているチャリティーについては、寄付の100%が受益者に提供されることを約束し、全ての費用はバイナンスによってカバーされる。」
もちろん「利益追求主義を貫く取引所」を否定する必要はないかもしれませんが、今後はバイナンスのような取引所が増加することに期待したいですね。
もしかすると新規市場参入者もこれによって増加するかもしれませんね。
今後もバイナンス取引所を始めとする仮想通貨取引所の取り組みに注目していきましょう!
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