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46万ドルのイーサリアム・クラシックが「二重払い」される!?
- 2019/1/8
- 仮想通貨の最新ニュース
ブロックチェーンネットワークで実行されることは、一部の人間によって変更されるべきではないことを推奨するスローガン「Code is law (コードが法律)」を掲げる、イーサリアム・クラシック。
しかし、ETCの起源とも言えるこの哲学が今問われている。
コインベース取引所が、ETCネットワーク上のブロックチェーン履歴がアタッカーにより「再編成」されたことを検知し、ETC取引、出金、および入金全てを停止した。
88,550ETCが二重払いされる!?51%攻撃成功か
イーサリアム・クラシックが、今週日曜日に「51%攻撃」を受け、100以上のブロックが再編成されたことで過去の取引履歴が書き換えられたことが確認された。
コインベースの公式ブログによると、88,500 ETC(約46万ドル)が二重払いされたという。
今回のETCネットワークへの攻撃は、コインベース取引所のセキュリティエンジニアによって先週土曜日に警笛が鳴らされた。
ブロックの再編成が発生する可能性を当初否定していたETC開発チームだが、現在では以下のようにツイートしている。
「現在、(サイバーセキュリティ専門企業)スロー・ミストや仮想通貨コミュニティの多くの人々と協力している。取引所とマイニングプールは、承認時間を大幅に伸ばすを薦める。」
しかし、同開発チームは51%攻撃や二重払いが実際に起こったかについては、未だ「調査中」だと強調した。
実は51%攻撃をするのにあまりコストはかからない!?
イーサリアム・クラシックへの51%攻撃は、ビットコインやイーサリアムと比べるととても「安価」に出来るようだ。
それというのも、PoWを採用するライトコインの創設者であるチャーリー・リー氏によると、イーサリアム・クラシックのハッシュレートは、イーサリアムの「5%未満」であるという。
これは、ETCネットワークを攻撃するためのコストが、わずか5万ドルであることを意味する。
実際に46万ドル相当のETCがアタッカーの手に渡ったことについて、著名ブロックチェーン開発者ティム・スワンソン氏は以下のようにツイートした。
this is one of the reasons why "code is not law" because if mission critical and/or long dated assets are issued and stored on an anarchic chain, the disruption to commercial activity could be devastating.
PoW chains, by design, cannot guarantee settlement finality. https://t.co/9oLI3YepRn
— Tim Swanson (@ofnumbers) January 7, 2019
「これが”コードは法律ではない”べきである理由の1つだ。重要な資産や長期資産が発行され、無秩序なチェーンに保管されていると、商業活動が中断されてしまうという深刻な問題がある。PoWは、決済におけるファイナリティを仕組み上約束できない。」
(*ファイナリティとは、支払いが取消不能で完了した状態のこと。)
アルトコインとしては比較的流動性が高いETCが攻撃を受けている中、PoWをベースとする仮想通貨の安全性が疑問視される。
原典:Coinbase: Ethereum Classic Chain Attacked, $450k+ In Crypto Double Spent
ここまでの内容と考察
イーサリアム・クラシックが51%攻撃を受け、約46万ドル相当のETCが二重払いされたという、今回のニュース。
51%攻撃や二重払いがされたことを当初は否定していたETC開発チームですが、現在は迅速に調査を進めているようですね。
イーサリアム・クラシック公式アカウントは、以下のようにツイートしていました。
To be clear we are making no attempt to hide or downplay recent events.
Facts are facts and as the situation develops we'll soon get a full picture of what actually took place.
Linzhi is testing ASICS. Coinbase reported double spends; both may be true.In time we will see. https://t.co/bbq6eqIoiS
— Ethereum Classic (@eth_classic) January 7, 2019
「明確にしておきたいのが、今回の出来事を隠したり、軽視したりしようと私たちがしていないということだ。事実は事実であり、状況が進行するにつれて、実際に起こったことの全体像がすぐにわかるようになる。
(中国マイニング機器製造会社)Linzhi社がASICS機器をテストしているだけか。 コインベースが報告するように、二重払いが行われたか。両方とも本当かもしれない。時間が経つにつれそれがわかるようになるだろう。」
ちなみにですが、Coindeskの報告によると、中国を拠点とするマイニング機器製造会社であるLinzhi社は、マイニング機器のテストをETCネットワークで行ったことを否定します。
「ASIC機器のテストを実施するにあたり、メインネットでそれを実行するようなことは絶対にない。」
コインベース取引所や日本のコインチェックは入出金の停止を発表していますが、他の取引所はどのように対応するでしょうか。
事態の収束がいつになるかはわかりませんが、今後もETCネットワークの動きに注目していきましょう!
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