仮想通貨サポータMcAfee氏、米政府から逃げながら米大統領選挙出馬?

アメリカでまた一風変わったな大統領が誕生するかもしれない。

脱税のためにIRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)から現在逃亡中のサイバーセキュリティ専門家ジョン・マカフィー氏が、2020年大統領選挙運動をボートで行う意向を明らかにした。

所得税徴収は「犯罪」、マカフィー氏2020年大統領選挙へ出馬

8年間税金を払っていないと公言しており、不特定の犯罪のために大陪審から起訴されている、マカフィー氏。

無認可の医薬品製造、武器の所持、またGregory Faull氏の殺害容疑などの法的問題を抱えていることで有名なクリプト著名人だ。

2020年大統領選挙出馬も表明していることでも話題となっている同氏だが、既に選挙運動のために何千人というボランティアが活動しているという。

同氏の政治キャンペーンを支持するボランティアは「ロードウォリアー」と呼ばれ、同氏の演説中にアメリカ国内の公園、街角、レストランに現れるそうだ。

政府の支配下からの国民の自由を推奨している同氏は、既存銀行システムを代替するポテンシャルを持つ仮想通貨の普及をこれまで提唱してきた。

また、特に「プライバシーコイン(匿名通貨)」の普及が進捗するにつれて、いずれは政府が所得税を徴収することができなくなる、という見解を明かしている。

しかし、いくつかの分野における同氏の政治方針は不明確であり、移民問題、外交、または教育について「さっぱりわかない」と米主流メディアFox Newsで述べた。

二大政党制を「極端な両端で変動する錯覚」と主張したり、IRSを長年に渡って侮辱している同氏の選挙運動に注目が集まる。

原典:John McAfee is running for President, on a boat, while on the run from US authorities

ここまでの内容と考察

サイバーセキュリティ専門家として知られ、仮想通貨業界でも名高いマカフィー氏が2020年大統領選挙運動をボートで行うと発表したという、今回のニュース。

今週開催されるジャパンブロックチェーンカンファレンスにも参加するマカフィー氏は、ツイッター上で以下のような発言をしていました。

「IRSはあなたから平均3ヶ月分の労働費用を毎年受け取るような機関だ。まず、課税は盗難で違憲行為だ。南北戦争の前に所得税はなかったが、それでも機能していた。」

「プライバシーコインを禁止したり、仮想通貨を規制することは不可能。規制や法律は、執行できないと失敗する。仮想通貨に対して法を施行することは、マリファナよりも桁違いに困難だろう。」

「多くの人がプライバシーコインを使う場合、政府は税金を集めることが出来なくなる。これはもう始まっており、私はこのような動きの第一線で活動したい。私は(仮想通貨によって生まれる)新しい現実について声を挙げ始めた最初の人間だ。現在のように過度な資金を調達出来ない政府は、止むを得ず縮小し、消えていくだろう…これは人類の歴史上で初めて経済の自由をもたらす。」

IRSと戦いながら大統領選挙に出馬するという前代未聞の政治キャンペーンですが、果たしてこれからどのような展開が待ち受けているのでしょうか。

今後も仮想通貨業界の第一線で活躍するマカフィー氏の動向に注目していきましょう!

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