クリプト求人の「検索数」は減少傾向!?弱気市場の影響か

仮想通貨市場のインフラ整備が進められている中、弱気市場は人材市場へも影響を及ぼしているようだ。

ブロックチェーンや仮想通貨関連の仕事に対する「関心」が過去1年間で大幅に減少しているという。

検索回数激減、求人件数は「増加傾向」か

世界最大求人サイトIndeed.comの報告によると、ビットコイン、ブロックチェーン、および仮想通貨に関する検索数が、2017年10月から2018年10月までの一年間で、「約3.06%減少」しているという(下図青線)。

一方、雇用者の関心(求人件数)は、同期間中に「25.49%」増加しているようだ(下図赤線)。

この調査結果は、昨年の報告とは大きく異なる。

それというのも、2016年10月から2017年10月の期間では、就職者は481.61%、雇用者は325%増加していた。

この変化に関して、製品シニアバイスプレジデントであるRaj Mukherjee (ラジ・ムカージー)氏は、以下のように考察した。

「過去数年間で、クリプト関連の求職者の関心が高まっており、BTC価格がピークを迎えた際に求人検索も増加した。それ以来というもの、求職者の関心は下がってきているが、依然として数は多い。」

また、今年と昨年の8月を比較した別のレポートによると、ブロックチェーン関連の雇用が米国で300%増加しているという。

出典:Glassdoor Economic Research Blog

さらに、ブロックチェーン関連の仕事における平均給与も61.8%増加しており、現在の年収平均は84884ドル(約960万円)だそうだ。

求職者からの仮想通貨の仕事に関する関心が薄まっている中、仮想通貨業界は仕事で溢れている。

原典:Crypto Job Interest ‘Still Strong’ Despite Decline, Says Indeed

ここまでの内容と考察

Indeed.comの調査によると、仮想通貨関連の雇用に関する求職者の検索回数が「減少傾向」にある一方、求人数は「増加傾向」にあるという、今回のニュース。

多くのプロジェクトが開発に注力し、インフラ整備が迅速に進められている現在、仮想通貨業界はやはりより多くの人材を求めているようですね。

クリプト業界の仕事に関して、ツイッター上では以下のような声が挙げられていました。

「ブロックチェーンは、私にとってキャリアの選択ではない。これは、人生の選択だ。私はこの業界に人生を捧げる- (バイナンスが雇う)求職者」

このような情熱溢れる人が仮想通貨に携わり、より仮想通貨市場が活発になるといいですね。

イーサリアムを始めとする分散型プラットフォームが拡張性の問題を解決すると言われる数年後には、分散型アプリ開発者の需要が増加するかもしれませんね。

今後もブロックチェーン業界へより多くの人が興味を持てるような、大きな出来事や前向きなニュースに注目していきましょう!