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99%以上の取引量はフェイク!?CoinMarketCapが取引所データ問題解決へ乗り出す
- 2019/5/2
- 仮想通貨の最新ニュース
市場データプロバイダー「CoinMarketCap」が、仮想通貨市場の透明性を高める動きの一環として、新たなアライアンスを発足することを発表した。
「地獄で焼かれてしまえ」というイーサリアム共同創設者ブテリン氏の辛辣なコメントが記憶に残っている人は多いかもしれない。
これは多額な上場手数料を要求する「中央集権型の取引所」へ向けられたものだが、この類の取引所に関する問題はこれだけではないだろう。
脆弱なセキュリティや、世界中で繰り返されるハッキングなどに加え、多くの取引プラットフォームが取引量を偽っていることはかねてより厳しく批判されており、昨年のBTI社の報告によると「50社を超える取引所が取引量の95%を仮装取引をすることで偽っている」という。
そんな中、CoinMarketCap(CMC)が「DATA(データ説明責任&透明性アライアンス)」を結成することで市場データの透明性向上に努めると発表した。
CMC、トップダウンな方法でデータ透明性向上へ
仮装取引などの問題を踏まえた上で、CMCは昨年から自社のアルゴリズムによって「調整済み取引量」と「自己報告された取引量」を分けて表示しているものの、偽りの取引量に関する問題は依然として残っていた。
そのため、市場の透明性を促進することを目的とし、取引所と業界リーダーで構成される新組織「DATA」は、この問題に対する一つの解決策とも言える。
具体的な取り組みとしては、例えばCMCはプラットフォームにリストされている全ての取引所に対して、トレードとオーダーブックのライブデータを提供するを義務付けるという。
新規または更新されたサマリーエンドポイントを介してこの必須データを提供しない取引所は、サイト上の全ての価格および調整済み取引量の計算から除外される。この新しいエンドポイントを当社に送る猶予期間は45日間。変更は2019年6月14日から有効になる。
同アライアンスに参加するためには、前述にあったようなデータ提供はもちろんのこと、年2回開催されるラウンドテーブルディスカッションに貢献するなどのことが求められているようだ。
既に取引量で世界トップのバイナンス取引所や、取引量を誤魔化していると報告された罪深きOKex取引所を含める12社がアライアンスに参加しており、今後は仮想通通貨プロジェクトやクリプトファンドなどの他のプレイヤーも参加するという。
BTI社、現時点でも取引量の「99%以上が仮装取引」
BTI社の最新レポートによると、CMCによってランキングされている取引所トップ25社の内、17社が報告する取引量の99%以上はフェイクだという。
しかも、調整済み取引量ランキングのトップ50にランクインしている取引所の35社でも、このような大胆な取引量の偽装が見られたようだ。
尚、仮装取引を除いた「本当の取引量」で取引所をランキングした場合、順位は以下になるという。
(*過去30日間に仮装取引が10%以下の取引所は、ステータスに「BTI Verifeid (認証済み)」と表記されている。)
最近では様々な市場データプロバイダーが登場している中、トップダウンな方法で積極的にデータの透明性改善に努める人気サイトのこれからに注目だ。
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