BitPay社、弱気市場でも二年連続で「10億ドル」の決済処理

ビットコイン価格が80%以上下落した2018年だが、仮想通貨決済の需要は依然として高まっていたようだ。

クリプト決済サービス大手であるBitPay(ビットペイ)社が、10億ドル相当の取引を昨年に処理していたことが先日発表されたプレスリリースで明らかになった。

ビットコインは「本当の問題」を解決する!?

「銀行送金よりも安くて速い決済サービスを提供しているため、ビットペイのB2Bビジネスは急速に成長し続けている。」

このように述べたのは、ビットペイ共同創設者兼CEOであるスティーブン・ペア氏

前年同期比で約255%の増収となった同社のB2B取引では、法律事務所、データセンタープロバイダ、ITベンダーなどを含める新規顧客が仮想通貨決済を取り入れ始めたという。

ビットコインを主な決済手段として採用しているビットペイだが、最近では決済量が激減していると報道されている同仮想通貨に依然として強気なようだ。

ペア氏はBTC価格が大幅な下落していることについて言及し、それにも関わらず2年連続で10億ドル以上の取引処理をできたという事実は、「ビットコインが本当の問題を解決するために使用されている」ことを示すとした。

また、同社製品担当責任者であるSean Rolland (シーン・ローランド)は、ビットコインについて以下のように述べた。

「ビットコインは世界中でネットワーク効果を持っており、私たちは依然としてビットコインとそのエコシステムに非常に強気だ。」

しかし、最近ではビットコインキャッシュ(BCH)やCircle(USDC)、Gemini(GUSD)、Paxos(PAX)などのステーブルコインによる決済オプションも追加しているという。

価格変動を伴うビットコインが決済手段として疑問視されている中、ステーブルコインの採用はより仮想通貨決済を増加させる触媒となるかもしれない。

原典:BitPay Says It Processed Over $1 Billion in Crypto Payments Last Year

ここまでの内容と考察

ビットペイ社が二年連続で10億ドル以上の決済を処理していたことが明らかになったという、今回のニュース。

決済における仲介者であることは紛れもない事実ですが、クリプト決済の際に仮想通貨を法定通貨に変えてくれるようなビットペイのサービスは、今後も需要が伸びるかも知れませんね。

☞第4四半期ビットコイン決済激減、価格変動が影響している!?

ちなみにですが、仮想通貨で税金が払えることで話題となった米オハイオ州は、同社の決済サービスを利用しているそうです。

(すなわち、オハイオ州自体は仮想通貨を保有しておらず、口座に振り込まれる前に仮想通貨からドルへビットペイ社によって換算されます。)

日本でもこのような動きがあると面白いかも。

今後も仮想通貨の普及の過程において重要な仮想通貨決済サービスに注目していきましょう!

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