仮想通貨取引所BitMex「BTCは5000ドル、ETHは2桁が底」

先日14日、香港に拠点を置く仮想通貨取引所「Bitmex」のCEOであるArthur Hayes(アーサー・ヘイズ)氏は、多くのVCが一斉に売り出すことを想定し、その結果イーサリアムは2桁ドル代まで下がると予想したという。

イーサリアムは現在300ドル(約33,000円)を下回っており、先日9か月ぶりに安値を付けた。

だがHayes氏は、「まだまだ底ではない」という見解を持っているようだ。

さらにHayes氏は、今までICOとともにイーサリアムの価格が上昇してきた背景として、VCが持つ役割は大きかったと推測している。

Hayes氏はそれについて、

「気まぐれな仮想通貨市場に慣れていない今までのVCは、取引をはじめてたった2~3日で100倍に価格が上昇すると信じている初心者が多かったのだろう。

このVCたちは更なる損失を防ぐためにポジションを減らす精神力もないし、応急処置もできない。

さらには押し目買いを狙うこともしないだろう」

と付け足した。

これらの要因を背景に、Hayes氏はイーサリアムが2桁ドル台にまで下落すると予想しており、イーサリアムを草コイン(Sh*tcoin)とまで呼んでいるそう。

ビットコインの底は5000ドル

一方Hayes氏は、ビットコインに対しても以前から予想しており、こちらは依然として3000~5000ドル(約33万円~55万円)が底になるだろうという。

米国証券取引委員会(SEC)がビットコインETFを可決する見込みがない中、マイナー達がマイニングを止める時期がカギになると、以下の解説を加えた。

「2~3日前に世界有数のマイニング企業関係者から聞いたのだが、中国でマイニングをする際にかかる平均の電気代は6~7セントだという。

このレベルでは、価格が5000ドルになったらマイナー達はオペレーション方法を変えるかより安い地域へ移転を考えるだろう。

しかももし価格が5000ドルを切るようになれば、おそらくマイニングを止めるのではないかな」

ちなみにこの予想は、最先端の7nmマイニングチップがまだ普及していないことを前提としている。

マイニングコストの削減が期待できる7nmチップが導入されればまた話は変わってくるともコメントしていた。

原典:「ETHUSD Perpetual Swap Two Week Update
原典:「「イーサリアムは2桁に」「ビットコインは5000ドルが底か」=仮想通貨取引所ビットメックスCEO

ここまでの内容と考察

香港の仮想通貨取引所「Bitmex」のCEOによると、まだまだイーサリアム。ビットコインともに底をついていないとのことです。

様々な要因の中でも、VCの一斉売り出しやビットコインETFの停止が大きいようで、今後機関投資家をはじめとするホエールが参入してこない限り、市場は難しくなるとの見解だそうです。

一方アメリカの取引所「Coinbase」は、機関投資家参入のためにインデックスファンドの年間手数料を2%から1%まで引き下げており、さらなるユーザーの流入が期待されています。

こうした大型投資家獲得の動きが仮想通貨市場のカギになるという声もありますので、今後の動きには特にチェックしたいですね。