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株式50%以上を400億円で売却!Bithumb取引所に変革来たる
- 2018/10/13
- 仮想通貨の最新ニュース
激動の一年を送っている韓国大手取引所Bithumb(ビッサム)に、また「新たな動き」があったようだ。
同取引所の筆頭株主であったBTCホールディングス・カンパニー(持分75.99%)が、「総発行株式50%+1」 の株式を4000億ウォン(約400億円)で、BKグローバルに売却する契約を結んだ。
ビッサム、躍進の2018年
2016年6月に開始されたビッサムは、ここ数年で韓国最大取引所と化した。
同取引所は「12億ドル(約1300億円)」という莫大な24時間取引量を報告しており、現時点で取引量別取引所ランキング世界第2位。
2018年上半期の純利益は、なんと3500万ドル(約40億円)を超えた。
また、グローバル市場向けの「分散型取引所」をリリースすることに加え、日本とタイ市場へ進出する計画を立てている。
そんな事業拡大に注力している同取引所だが、「サイバーセキュリティ」が大きな課題となっており、今年6月に生じたハッキングで4000万ドル(約45億円)流出した。
取引所+eコマース+ステーブルコイン=「可能性大」
一方、ビッサムの新たな筆頭株主となった、美容外科兼ブロックチェーン投資家Kim Byung-gun (キム・ビョンガン)氏率いる「BKグローバル」は、シンガポールを拠点とするブロックチェーンコンソーシアムだ。
既に開発が進められているブロックチェーン基盤の「eコマース」と「ステーブルコイン」を通じて、同取引所のポテンシャルを最大限に引き出す計画を立てているという。
BKグローバル関係者は、
「多額な手数料を課しているアマゾンやアリババなどのeコマース大手は、消費者にとって大きな問題となっている」
と述べ、BKコンソーシアムが提供する決済サービスは手数料を「0%」にまで削減できるとした。
また、同決済システムにはステーブルコインが採用され、世界的な為替制度と連携するために米ドルで価値が裏付けされるという。
ビッサム経営陣の変化は、韓国仮想通貨市場をさらに活気付けるいい「触媒」となるかもしれない。
原典:
Korea’s Largest Bitcoin Exchange Sells Stake in $350 Million Deal
Bithumb Sold for $353 Million to BK Global Consortium
ここまでの内容と考察
ビッサムの企業支配権がブロックチェーン事業に取り組むBKグローバルに移ったという、今回のニュース。
ブロックチェーン技術を基盤としたeコマースやステーブルコインの取り組みをしているBKグローバルですが、やはり取引所獲得まで至りましたね。
スタートアップが運営する取引所を獲得するような大企業の動きは、今後も多く出てくるかもしれませんね。
また、ブロックチェーン技術に意欲的だとよく言われる韓国ですが、その取り組みは大企業だけに止まりません。
韓国政府は仮想通貨に本格的に取り組む世界の政府と積極的にコミュニケーションを図り、国を挙げた取り組みを始めています。
Today, Estonian President Kersti Kaljulaid came to the Korean National Assembly to give a speech about the best practices in digital innovation for the nation. JH Kim is invited to discuss the importance of legislation to further advance the Korea blockchain industry. pic.twitter.com/uh0IjuKeR9
— ICON (@helloiconworld) 2018年10月10日
直近でも、ソウル市内にブロックチェーン地域開発のために、約60億円が準備されている、と報告されています。
隣国が仮想通貨やブロックチェーン技術による「技術革新」を促進する中、今後日本はどのような方針が立てられるのでしょうか?
今後もアジアや日本の仮想通貨市場の発展に注目していきたいですね。