第4四半期ビットコイン決済激減、価格変動が影響している!?

ビットコインの認知度は高まってきたものの、それの「普及の進捗」が良いとは言い難い。

それを如実に表すかのように、BTC決済額が全体的に80%の落ち込んだことが、チェーンアナリシス社によるBTC決済企業17社を対象にした調査によって明らかになった。

決済額減少、これからビットコインが普及するためには

前述にもあったように、ビットコイン決済額合計が今年9月に80%以上減少していたことが明らかになった。

しかし、ビットコインの取引数自体は、今年1月のピークを向かえてから急激に落ち込んだものの、安定して推移しているという。

このような結果となった背景としては、「決済手段」というユースケースにおける現段階でのビットコインの実用性の低さが挙げられる。

実際にビットコインが決済方法として大衆へ普及するためには、それが通貨として認められなけばならない上に、そのプロセスが誰にとっても容易でなければならない。

例えば、クリプト決済サービス企業Bitpay(ビットペイ)は、このことを念頭に置き、ビジネスがBTC決済を受け付けた際に米ドル相当の価値が失われないようにするという措置を講じている。

具体的には、プラットフォーム上でBTCから米ドルへの現金化を簡易化したり、価格変動の少ない3種類のステーブルコインを採用しているという。

しかし、そもそも仮想通貨を手に入れること自体が非常に難解だという厳しい指摘もあるようだ。

>>BakktとFidelityが市場を救う!?機関投資家参入はもうすぐか

また、ビットコインの取引量は、購買力が劇的に上昇する(価格が上がる)際に増える傾向にあるため、ビットコインの普及にはコイン価格の推移も大きく影響すると見られている。

しかし、ビットコインを手に入れることの難解さを踏まえると、それを使用して購入できる商品やサービスが増加しない限り、定期的にコインを使用することはあまり魅力的ではない。

価値の保存としてのユースケースが注目を浴びている中、ビットコインは決済手段として採用されるような通貨へと成長できるのだろうか。

原典:Bitcoin Payments Down 80% in 4th Quarter of 2018: Chainalysis Data

ここまでの内容と考察

ビットコインによる決済が減少しているという、今回のニュース。

もしビットコインを「決済手段」として普及させるには、法定通貨を代替する通貨として使用するだけの強い「動機」を作り出すことが今後重要となってくるかもしれませんね。

ビットコインの普及に関して、以下のようなコメントがツイッター上で挙げられていました。

「アクティブなウォレット数の推移を見てみろ。価格は普及を反映していない。」

仮想通貨決済サービスを使うことで現在でもBTC決済を瞬時に行うことができますが、ライトニングネットワークが登場するれば、手数料「1 satoshi」で瞬時な決済を行うことが可能になると言われています。

>> ライトニングネットワーク、ここ1ヶ月で爆発的な「300%」成長

最近では、取引所が「リキッド・ネットワーク」を採用し始めており、ますますビットコインの送金が便利になると言われている中、それの普及もさらに拡大していくでしょうか。

仮想通貨を手にするための「入り口」を簡単にすることも重要かもしれませんね。

>>BakktとFidelityが市場を救う!?機関投資家参入はもうすぐか

今後も仮想通貨の普及に注目していきましょう!