「ビットコインに将来はない」元NSAの内部告発者が語る匿名通貨の将来性

「ビットコインに将来はない」元NSAの内部告発者が語る匿名通貨の将来性

米国国家安全保障局(NSA)の内部告発者であるEdward Snowden(エドワード・スノーデン)氏によると、ビットコインに将来性ではなくプライバシー機能に長けた匿名通貨の将来性に期待がもてるそうだ。

NSAの監視プログラムを暴くなど世界中の政府の違法・違憲な情報収集行為に立ち向かうプライバシー擁護者のSnowden氏。

その貢献がノルウェーの環境大臣に認められ、「ノーベル平和賞候補」に推薦されたこともある。

そんなシステム分析や個人情報処理のエキスパートであるSnowden氏によると、ビットコインの一番の問題は拡張性や送金時間・手数料ではなく、プライバシーが欠如しているということだそうだ。

「送金スピードがよくビットコインの中心的な欠陥とされているが、 長い目で見ても一番問題なことは、公的台帳技術を使うというビットコインの構造的問題。」

公的台帳技術では、誰もが取引履歴を閲覧できるため、個人情報が困難で、それを悪用する企業や団体が出没することが危惧されるという。

「このような仕組みは永続的に機能しない。誰でもビットコインを使う人全員の取引履歴を簡単に閲覧できることは好ましくない。また、法定通貨にはない仮想通貨独特のファンジビリティー(代替可能性)の問題もある。そういった点を踏まえると、ビットコインは長く続かないだろう」

また、Snowden氏はNSAが2013年からBTCユーザーの取引を監視していることにも言及し、次のように続けた。

「Bitcoinは仮想通貨として重要な役割を果たしており、今後も価値はあるだろう。しかし、開発チームや彼らの進行を考えると現状を改善しない限り、今後は仮想通貨業界で競争できないだろう」

ビットコインに懐疑的なSnowden氏だが、ジー・キャッシュのようなプライバシー保護に長けているの匿名通貨には関心があるそうだ。

「私にとって興味深い仮想通貨は、Zcashなどの匿名通貨。特にZcashはプライバシー保護の機能がとても独特。その技術を応用するを前向きに検討しているプロジェクトも増加している」

Snowden氏によると、Moneroのような他の匿名通貨がテストを重ねている中、学会からの暗号学者によって開発されたZcashは特に「信用できる」という。
 
 


PickUpストーリー
 
 
☞Bitcoin.com代表取締役が語る「鉛筆から学んだ衝撃的な発見について」

☞OWL Hong Kong独占インタビュー~海外移住という節税方法とは?~

☞過去9年間で200,000,000%上昇、BTCは史上最速で成長している新資産クラスか

☞10,000BTCでピザを買う男にはなりたくない!ビットコインは若い世代の資産か

Blockstream創設者が語る「デジタルゴールドが生まれたきっかけについて」


当記事に記載されている情報は、投資判断における十分な情報を提供することを意図しておらず、また提供するものでもありません。仮想通貨分野における投資には、様々なリスクが伴います。当サイトは、本稿の内容を活用または信用したことにより生じた損害や損失に対しても、一切責任を負いません。同様に、本ページの内容を活用または信用したことよって間接的に生じた、あるいは生じたと申立てされる損害や損失に対しても、責任を負わないものとします。