マイニング事業最大手Bitmain、実は大損失している!?

世界最大手マイニング企業であるBitmain(ビットマイン)社が大きな損失を出している可能性があるそうだ。

仮想通貨取引所BitMex(ビットメクス)が、香港証券取引所にてIPO(新規株式公開)を9月までに行う方針を示しているビットメインに関する調査書を公開した。

それによると、ビットメインの仮想通貨保有額が今年の3月17億ドル(約1900億円)から8月末の8.2億ドル(約910億円)にまで減少しているそうだ。

これはビットメインがキャッシュフローの多くをBCHに注ぎ込んだことが原因にあるとし、BCH価格下落に伴いおよそ3億ドル(約330億円)もの損失を被った可能性があるとした。

今回のIPOでビットメインは、180億ドル(約1兆9000億円)程資金調達することを目標としており、ソフトバンクグループや中国のトップ投資銀行などがこれに参加しているとされていた。

しかし、ソフトバンクグループなどがその事実を否定すると共に、世界で2番目のシェアを持つCanaan Creative(カナン・クリエイティブ)もIPO計画を公表するなど、ビットメイン社必ずしもIPOを楽観視できない。

また、ビットメインやCanaan Creativeの競合であるEbang(エバング)も香港におけるIPOの申請を行っている模様。

同様のビジネスで競争している3社が株式公開に踏み切ることで、投資家を巡る争いも激しさを増すとみられる。

しかし、昨年高い収益率を誇り、これまで大きな利益を生み出してきたビットメインが、このまま業界No.1の企業であり続けることができれば、今後も多大な収益を確保できるだろうとビットメックスは報告する。

そのためには変化の激しい市場の中で企業リソースをいかにマネジメントできるかが重要であると結論づけた。

果たしてビットメインは「伝説的な仮想通貨企業」としての地位を確立できるだろうか?

原典:「Bitcoin Giant Bitmain Likely Losing Money, Still Has ‘Legendary’ Potential: BitMEX Research

ここまでの内容と考察

仮想通貨取引所ビットメックスの調査書で世界最大のマイニング企業ビットメインが大きな損失を被っている可能性があるとした今回のニュース。

新たな技術が開発されるなどすることで、ビットメインを筆頭にしてマイニング市場は今後も発展していくと考えられます。

しかし、最近ではGMOやSamsung(サムスン)など大企業が仮想通貨マイニング事業に進出。

今後は、いかに拡大する市場のシェアを確保していけるかが各企業にとって大切だと言えます。

現在業界最大シェアを誇るビットメインのビジネス戦略に注目していきたいですね。