DASH価格高騰!ベネズエラで決済手段として注目される!?

匿名通貨「Dash(ダッシュ)」の価格がここ24時間でなんと約20%上昇した。

これはハイパーインフレの影響を受けているベネズエラの法定通貨からダッシュへ取引されていることが大きく関係しているようだ。

ベネズエラで急速に進むダッシュの普及

ダッシュがベネズエラで大きな注目を浴びている理由は、ビットコインやその他アルトコインより比較的優れているダッシュの送金時間。

ビットコイン送金時間が平均10分、またイーサリアムは平均4分に対し、ダッシュはなんと平均1.5分で送金可能だ。

現在経済的に不安定なベネズエラでは、国民が日常決済のために法定通貨に代わる決済手段を模索している。

現状を改善するために、ベネズエラ大統領Nicholas Maduro(ニコラス・マドゥロ)氏は、100000%を超えるインフレ率を持つ現在の法定通貨「ボリバル」に代わる新しい通貨「ソブリン・ボリバル」を発表した。

この通貨は、以前国家が認可した新たな仮想通貨ペトロと連動している。

しかし、国家に不安を抱くベネズエラ国民は、中央集権型の機関が多大な影響を及ぼすことが困難な仮想通貨に大きな興味を持っているようだ。

ダッシュはこの現状を最大限に活用しており、SubwayやCalvin Kleinを含める有名ブランド200社がベネズエラでダッシュ決済を採用している。

ダッシュコアグループのCEOであるRyan Taylor(ライアン・テイラー)氏は、今月初めに、

「毎月ベネズエラから何万ものウォレットがダウンロードされている。

ベネズエラのダッシュ取引量が中国とロシアを抑え世界2位となった。」

とベネズエラで急速に進むダッシュの普及について語った。

また、DASHウォレット「Bitrefillアプリ」が搭載されたスマートフォンを製造する南米企業Kripto Mobile(クリプト・モバイル)とパートナーシップを提携したことにより、

今後ダッシュ月間ユーザー数は1万人以上へ上ると想定されている。

ベネズエラで実践的に使用される匿名通貨ダッシュの活躍に世界が注目する。

原典:「Dash Price Rises 20% on Venezuelan Adoption Push

ここまでの内容と考察

仮想通貨ダッシュ価格が高騰したという今回のニュース。

ベネズエラではインフレの影響から、「価値の保存」や「価値の交換」という面から仮想通貨の普及が急激に進んでいます。

また、ダッシュグループによると、プロジェクトの成功はダッシュマイニングの報酬10%がプロジェクト運営に回されているからだと主張しています。

分散型組織として好調に機能しているダッシュ。

ビットコインやイーサリアムが主流な仮想通貨として時価総額上位に君臨していますが、大衆への普及を強く意識するダッシュプロジェクトにも今後注目していきたいですね。