仮想通貨支持者のJohn McAfee氏「ICOにはもう関わらない」

仮想通貨支持者のジョン・マカフィー氏「ICOはもうやらない」

アンチウイルスソフトウェア開発の先駆者で、仮想通貨支持者としても知られるJohn McAfee(ジョン・マカフィー)氏が、SEC(アメリカ証券取引委員会)の脅威を理由にICOに携わらないと発言した。

McAfee氏は自身のTwitterで、

「SECの脅威により、私はICOに関わることはない。

ICOを未だ推進している人たちは、逮捕されるのを楽しみにしているようなものだ。

これは現実である。ちなみに今私は、SECの目が届かずにICOの代わりとなるものについて書いている。もう少し待ってくれ。」

とコメントしている。

4月にMcAfee氏は、仮想通貨関連のプロジェクトや製品をTwitter上で宣伝するごとに105000ドル(約1100万円)を請求すると発表し、この値段はTwitterのフォロワー総数で割った場合、投資家一人当たりわずか0.13ドル(約14円)にすぎず、これは他のどの宣伝方法よりも桁違いに低い値だとしていた。

そこで、実際にお金を払って宣伝してもらおうとしてきた人はいるのか?という質問に対して、McAfee氏は、

「もちろんいるが、私がどこで誰からお金をもらっているかという個人的な話をするつもりはない。」

と述べたという。

さらにMcAfee氏は、5月には独自の法定通貨「マカフィー・リデンプション・ユニット(MRU)」の発行を発表し、仮想通貨コミュニティーへの寄与を目的に2020年のアメリカ大統領選への出馬も表明していた。

一方SECは先月、詐欺的なICO案件への認識を高めてもらうことを目的に偽のICOウェブサイトを立ち上げるなどの施策を実行。

SECの委員であるRobert Jackson(ロバート・ジャクソン)氏は、

「仮想通貨の中でも特にICOは、SECがこれまで見てきた厄介な問題に満ち溢れている。」

と述べていたという。

原典:「John McAfee Will No Longer Promote ICOs, Cites ‘SEC Threats’

ここまでの内容と考察

仮想通貨支持者として有名なMcAfee氏が、今後はICOに関わらないと発言した今回のニュース。

理由としてSECの脅威を上げていることから、SECをはじめとした世界各国の規制当局が、ICOに対して警戒感を強めていると、改めて感じさせるニュースにだったのではないでしょうか。

今月には、SECの委員長がICOを証券とみなすのであれば規制していくと発言するなど、規制のあり方が議論されています。

新たな資金調達の方法として話題になる中で、ICOが今後どのように規制されていくのか注目ですね。