次の金融危機はズバリ「2020年」、BTC反対派経済学者が語る

2008年世界金融危機を予言した経済学者Nouriel Roubini(ヌリエル・ルビーニ)氏が、2020年に金融危機が再来すると発言した。

しかし、同氏はビットコインやブロックチェーン技術に対して批判的な姿勢を見せている。

壊滅の予言、再び

ニューヨーク大学の経済学者として名高く、2008年に起きた金融危機を見事に予報したルビーニ氏。

そんな過去の実績から通称「Mr. Doom (壊滅の預言者)」と親しまれるようになった彼が、2020年に金融危機が再び到来すると警告した。

「景気刺激策」の欠如、「貿易戦争」、また転落しそうな「高値の株式市場」が刻一刻と迫る金融危機の主な要因だという。

さらに、次回の金融危機と景気後退は、2008年のものよりも深刻で長期的になる可能性が高いそうだ。

今回の「予言」を受けて、「投資家が仮想通貨市場へ流れている」という報道がされたが、それは事実ではないと同氏は釈明。

「次の金融危機によって、投資家が仮想通貨へ手を出すとは考えられない。仮想通貨は既にメルトダウンしており、次の危機の前になくなるだろう。」

最近よく話題となっている、クライシス時の価値の保存手段としての仮想通貨の潜在的な価値についてバッサリと切り捨てた。

同氏は以前から「ブロックチェーン技術」と「仮想通貨」への批判を繰り返している。

ブルームバーグが今年2月に行った取材に対し、

「ブロックチェーン技術は10年近く使われており、唯一のアプリケーションは詐欺的な仮想通貨だけ。」

とコメントしたことが波紋を呼んだ。

また、今年5月に行われた数多くの米著名人が参加するMilken Institute Global Conference(ミルケン・インスティテュート・グローバル・カンファレンス)にて、

「全てが戯言であり、分散化などない。」

という見解を明らかにした。

同氏が強く訴えるように、ブロックチェーンは役立たずなのか。本当に金融危機は訪れるのだろうか。

壊滅の預言者の予言が今回も的中するのかに世界から注目が集まる。

原典:
We are due a recession in 2020 – and we will lack the tools to fight it

Dr. Doom Declares ‘Crypto Apocalypse’, Calls Blockchain BS, Says Bitcoin Is Not Money

ここまでの内容と考察

過去に「世界金融危機」を言い当てた経済学者が、再びそれがすぐそこまで迫っていると発言したという、今回のニュース。

ルビー二氏は、ハーバード大学で博士号を取得しているようなとても優秀な経済学者です。

しかし、仮想通貨やブロックチェーン技術に対しては批判的な姿勢を見せているようですね。

ちなみにですが、同氏はツイッター上でも「ブロックチェーン技術は役立たず」とつぶやいています。

仮想通貨を否定する著名人は多いですが、ブロックチェーン技術をここまで批判する学者は希少。

果たして彼の見解は正しいのでしょうか?

テクノロジーの発展に注目しながら、今後も同氏の動向を追っていきたいですね。