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2015年BTC市場と「酷似」、フラクタル分析によるETH市場の今後
- 2019/1/8
- 仮想通貨の最新ニュース
今月16日に予定されているハードフォークに先駆け価格が上昇傾向にあった、イーサリアム。
時価総額ランキング第2位という人気クリプトの一つである同仮想通貨だが、今後の市場の動きを予想することは可能だろうか。
仮想通貨メディアCoindesk (コインデスク)の報告によると、現在のETH市場の動きが2015年BTC市場の動きと酷似しているという。
ビットコインとイーサリアム市場の動きが一致している!?
過去の市場の動きは必ずしも将来を正確に予測するわけではないが、「歴史は繰り返す」という言葉もあるように完全にそれを無視する必要もないだろう。
テクニカル分析では、類似した市場構造のことを「フラクタル」と呼んでおり、これは芸術、自然、また数学で見られる繰り返しのパターンと似ている。
Coindeskは報告によると、フラクタル分析を基にして2015年のBTC市場と現ETC市場を比較すると、以下のようになるという。
出典:Ether Markets Are Mimicking Bitcoin’s 2015 Price Bottom
上図からも見て取れるように、二つのチャートは様々な点で類似していることが伺える。
例えば、両チャートは、V字型の底を組んだ後、少しの回復を見せ、弱気トレンドラインを形成した。
そのトレンドラインが突破された後、両市場で異常に低い「価格変動」が確認されている。
Coindeskによると、このようなボラティリティがあまり見られない期間は、次回の大幅な市場上昇に向けて資産が「保管または買い増し」されるのが一般的だという。
また、このような期間において、大口投資家は市場から離脱する傾向がある一方、長期ポジションを好む傾向が強い一般投資家は市場に残るため、強気市場が生み出されるきっかけとなるようなチャートが形成されやすくなるそうだ。
実際にも、上図の青い線で示されているように、両方の市場で短期的な市場の上昇が見られ、そして下落が確認された。
似たような動きを見せているBTC・ETH市場だが、必ずしもETH価格が長期的に上昇するとは断定できない。
それというのも、2015年のBTC市場では約1年に渡って底が形成されていたのに対して、ETH市場のチャートはここ3ヵ月のもの。
株式市場の「伝説」とも称賛されるリチャード・ワイコフ氏によると、株価は「原因・結果」の法則に従うため、トレンドが横ばいする時間が長い程(原因)、その後トレンドはより強力且つ長期的に続く(結果)ものだという。
これを考慮すると、ETHの「原因」は、BTCのものより遥かに小さいため、長期的な上昇傾向になるとは判断できないそうだ。
直近では弱気市場が継続すると言われているクリプト市場だが、市場転換が見られるまでにはまだ時間がかかるかもしれない。
原典:Ether Markets Are Mimicking Bitcoin’s 2015 Price Bottom
ここまでの内容と考察
過去のBTC相場とここ数か月のETHチャートが類似しているという、今回のニュース。
チャートの形は似ているかもしれませんが、「期間」は大きく異なっているようですね。
(つまり、長期的な上昇は見込めなくとも、短期的な上昇が見られる可能性はゼロではない、とも捉えられるかも。)
ちなみにですが、仮想通貨相場の分析について、NVT分析を考案した仮想通貨リサーチャーであるウィリー・ウー氏は、以下のように発言していました。
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「私が使用する市場評価の枠組みは、チャート分析、NVT、フラクタルパターン構築、ファンダメンタルズ、そして知識・経験に基づく推測だ。」
テクニカル分析通りに動くことが多かった2018年のBTC市場でしたが、今年は果たしてどのような動きを見せるでしょうか。
株式市場が大打撃を受けている中、今年も仮想通貨市場の動きに注目していきましょう!
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