- Home
- ウォール街のベルフォート氏、「投資家は洗脳されている」
ウォール街のベルフォート氏、「投資家は洗脳されている」
- 2018/8/28
- 仮想通貨の最新ニュース
今後のBTC価格に関する様々な予想がされている中、証券詐欺を描くハリウッド映画のモデルとなった詐欺師が、若い投資家達はビットコイン投資において洗脳されていると訴えかけた。
「正直な人達が市場で虐殺されるだろう」
元株式ブローカーで証券詐欺の罪で22か月間投獄されたことがあるJordan Belfort(ジョーダン・ベルフォート)氏が、CNBCの取材に対して、
BTC市場が持ち堪えている唯一の理由は、若い投資家達が仮想通貨という魅力的な資産を購入するように「洗脳」されているからだという見解を述べた。
「すべてが馬鹿げており、若い人達は洗脳されている。」
と同氏は主張する。
また、ビットコイン投資に関しては、
「私は詐欺師で、詐欺についてよく熟知している。これは、まさにビットコインで起こっていることだ。」
と仮想通貨投資の危険性について語った。
2013年の映画「The Wolf of Wall Street(ウルフ・オブ・ウォール・ストリート)」で描かれている犯罪活動のモデルとなった同氏によると、
詐欺師が大量のビットコインを保有し、「ハイプ(誇大広告)」に払拭される傾向がある一般投資家へ売りつけるだろうとのこと。
「これは蜃気楼のように蒸発するだろう。」
と同氏は付け加えた。
「市場で虐殺される本当に正直な人達が続出するだろう。」
また、ビットコインの匿名性が構造上の懸念材料になると同氏は主張する。
「ビットコイン自体は詐欺とは言えないが、その性質上詐欺が発生しやすい。」
と指摘した。
「舞台裏で何が起こっているのかを見ることはできない。人々はそれに付け込んで他人から奪うことができる。」
さらに、ビットコインの安全保障されていることや中央銀行の必要性を解消することができるという考え方に対して、政府が規制なしで匿名通貨を許可しないと考察した。
「今までマネーロンダリングを止めようと努力しきた中央銀行が、なぜそれを簡単にするような匿名性のあるビットコインを許すのか?」
さらに、
「世界はそれを許さないだろう。」
と同氏は主張した。
同氏がビットコインに対して警報を鳴らしたのは今回が初めてではない。
昨年9月に、ICOが「過去最大の詐欺」であると主張している。
また、先月にもBTC投資は「大馬鹿者理論(Greater Fool Theory)」が適応すると断言。
「ビットコインは底値ではない。これが終わりの始まりだ。」
と投資家へ注意を促している。
また、ビットコイン投資を危険視する人物は同氏に限らない。
Jamie Dimon(ジェイミー・ダイモン)氏、Ray Dalio(レイ・ダリオ)氏、Bill Gates(ビル・ゲイツ)氏を筆頭とする名だたる大企業のリーダーたちが、ビットコイン投資を問題視しているようだ。
また、投資家の神様とあがめられるWarren Buffet(ウォーレン・バフェット)氏は今年5月にビットコインを「殺鼠剤を二乗したもの」と批評している。
原典:「‘Wolf of Wall Street’ warns investors of the next big trap: Bitcoin」
ここまでの内容と考察
以前からビットコインの「大馬鹿者理論」について主張していたBelfort氏。
Tom Lee氏のように、年末までにはビットコイン価格が2万ドルに達するだろうという見解がある一方で、Belfort氏はビットコイン投資に対して注意を促しています。
また、Belfort氏は、ビットコインには匿名性が「ある」ため、中央銀行が受け付けないだろうという見解を述べていますが、
ビットコインの匿名性は低く、マネーロンダリングを防げるのではないかという真逆な意見も存在します。
政治、投資、また技術など様々な観点から議論が進められているビットコインの未来。
著名人の発言に注目しながらも、どのような観点から議論されているかについて注目していきたいですね。