業界初の試み、ビットメイン社が香港証券取引所へIPO申請!

仮想通貨企業がIPOをする時代が到来したようだ。

ASIC機器製造企業Bitmain(ビットメイン)社がついに香港証券取引所へ正式にIPO申請を提出した。

同社によるIPOの成功は、香港市場における個人投資家と金融機関の仮想通貨市場に対する期待値を表すこととなるだろう。

年間売上高が爆発的に328.2%増

公式文書によると、ビットメイン社はASIC機器の市場シェア74.5%以上を独占するという、IPOを先駆ける同社にとって投資家への確固たるセールスポイントがある。

また、収益面からも大きくアピールできるような結果を残しているようだ。

年間売上高が328.2%伸びるほど成長しており、収益は2015年の1億730万ドル(約155億円)から2017年の25億ドル(約2800億円)にまで増加。

今年初旬には、11億ドル以上の利益を上げ、世界最大のグラフィックスカードメーカーであるNVIDIA(エヌビディア)社の利益率の2倍の数字を記録した。

しかし、今年Q2は損失期間だった模様。

Q1に純利益11.4億ドル(約1300億円)を計上していたが、上半期の純利益は7.4億ドル(約840億円)と報告されている。

すなわち、同社は約4億ドル(約450億円)程損失があったということだ。

ビットメイン社の現状

ビットメイン社は、Opera(オペラ)社に5000万ドル(約56億円)を投資し、3%の株式を取得。

また、100万ドル(約1億円)と引き換えに、Global Digital Mercantile Ltd. (グローバル・デジタル・マーカンタイル・リミテッド)の株式5%を受け取った。

企業規模も順調に拡大しており、2018年上半期だけでも従業員数は2594人にまで上っている。

仮想通貨大手企業として業界全体を先じる同社のIPOは、仮想通貨投資家だけでなく、従来の金融機関の興味をかきたてることとなるだろう。

原典:Bitcoin Mining Giant Bitmain Just Officially Filed for an IPO

ここまでの内容と考察

マイニング大手企業ビットメイン社がついに香港証券取引所へ正式にIPO申請を提出したという、今回のニュース。

以前から話題となっていたビットメイン社のIPOがいよいよとなってきましたね。

ツイッター上でも、同社のIPOについて多くの人が関心を示しています。

「ムーアの法則上での限界にきて、企業を売るつもりか。彼が好きか嫌いかを別として、頭のいいことは認めざるを得ない」

(このコメントでの「ムーアの法則」は、(恐らく)経済的に安定させながら製品の性能を向上させマイニング機器を製造していくこと。)

ビジネス面では、この業界で頭一個抜けてるビットメイン社CEO Jihan Wu (ジーハン・ウー)氏ですが、同社は今後もマイニング市場のキングの座に君臨し続けることはできるでしょうか。

ライバル企業にも注目しながら、ビットメイン社の動向に注目していきたいですね。