Bitfinex元CSO兼テザー財団共同創設者、スワーム財団のアドバイザー就任!

セキュリティートークンに関するプロトコールを開発したり、米著名テクノロジー企業を流通市場でトークン化するなど、正に飛躍の一年を送っているSwarm(スワーム)財団だが、その勢いをさらに増すようなニュースが舞い込んだ。

ビットフィネックス取引所の元CSO兼テザー財団共同創設者であるPhilip Potter (フィリップ・ポッター)氏がスワームのアドバイザーに加わった。

ウォールストリートの専門知識と仮想通貨の深い理解

「セキュリティトークンは、ブロックチェーンの優良なユースケースとして登場するだろう」

前述のように語るのは、今回スワーム財団の仲間入りを果たしたポッター氏。

「スワームが、セキュリティトークンエコシステムの重要な要素になると確信している」

と付け加えた。

同氏がアドバイザーを引き受けた理由は、チームの金融および金融製品に関する深い経験と知識に感化されたからだという。

そんな同氏は、ウォールストリートや仮想通貨業界第一線で活躍してきた人物だ。

Morgan Stanley(モルガンスタンレー)のアナリストとしてキャリアをスタートさせた同氏は、その後Bear Sterns(ベアースターンズ)の取締役として、ITインフラとソフトウェア開発を担当した。

2000年、ベアースターンズを去った後、MercurySecurities (マーキュリー証券)の創立メンバーとなり、現在広く使用されているトレード技術を開発。

複数のブローカー/ディーラー結成やコミュニティの形成に貢献した。

2012年、WTFG (世界貿易金融グループ)を結成し、そのCFO且つ新たな技術部門Fusion Trading Solutions (フュージョントレーディングソリューション) のCEOに就任。

2013年、WTFGを去り、ビットコイン関連のプロジェクトを実施したのがきっかけで、2014年にビットフィネックス取引所のCSOとなった。

また、ステーブルコインの代名詞ともなっている仮想通貨「テザー(ティッカー: USDT)」を発行するテザー財団を創設した。

このような経験豊富なアドバイザーを迎えたスワーム財団CEOであるPhilipp Piper (フィリップ・パイパー)氏は、

「彼がウォールストリートの専門知識をビットフィネックスとテザーにもたらしたことは、業界人全員にいい影響を与えた」

と語り、「とても光栄」だと同氏の参加に胸を膨らませた。

ポッター氏の戦略的なガイダンスにより、スワームの金融インフラが拡大され、投資家、発行体、取引所などへの幅広い普及が進むかも知れない。

原典:Swarm Adds Philip Potter as Advisor as it Expands Financial Infrastructure Offerings

ここまでの内容と考察

元ビットフィネックスCSO兼テザー財団共同創設者がスワームアドバイザーに加わったという、今回のニュース。

金融業界と仮想通貨業界の最前線で活躍してきた同氏がアドバイザーに就任することで、スワーム財団はさらに飛躍するかもしれませんね。

そんなスワームの近状ですが、今年下半期に入ってから同プロジェクトに対する注目度がさらに高まり、最近ではFox Businessからインタビューされています。

また、セキュリティートークンに関する米ニューヨークで開催されたカンファレンスで、Polymath (ポリマス)などのプロジェクトとパネルディスカッションに参加しました。

さらに、仮想通貨業界第一人者であるJohn McAfee (ジョン・マカフィー)も、同プロジェクトを後押ししたことで大きな話題となりました。

今年も残り僅かとなりましたが、スワーム財団はどのような活動をしていくのでしょうか?

本当に年内にセキュリティトークンを保有する100,000人の投資家を集めることを達成できるのでしょうか?

今後もプライベートエクイティの「民主化」を目指すスワームに注目していきたいですね。