ビットフィネック取引所、債務超過の噂は「フェイクニュース」?

実は「破産しているのではないか」という噂が最近再び流れた、Bitfinex(ビットフィネックス)取引所が、バランスシートの一部を公開した。

今回公開されたのは、ビットコイン、イーサリアム、そしてEOSの計3つのコールドウォレット。

これにより、最低でも総計約16億ドル(約1800億円)のデジタル資金を同取引所が保有していることが確認された。

また、これらは同社が保有する仮想通貨の「ごく一部」であり、さらに法定通貨の資金があるという。

なぜこのタイミングで公開した?
今回のビットフィネックスによる発表は、今月6日に投稿された「ProofofResearch (プルーフ・オブ・リサーチ)」という名のブロガーが投稿した記事に反応したのではないか、と見られている。

その記事の内容としては、法定通貨や仮想通貨を出金することができないため、同取引所は「破産」に陥っているということを考察したものだった。

これに対して、ビットフィネックスは「破産していない」と述べた上で、

「法定通貨を扱う取引は複雑であり、ほとんどの仮想通貨関連の組織と同様に私たちもそれに苦戦している。しかし、法定通貨の入出金に伴う待機時間を最小限に抑えるため、引き続き最大限の努力を続ける。」

と述べた。

最近ロンドンを拠点とするHSBCを銀行パートナーとするなど「正当性」を猛アピールするビットフィネックスだが、今回の一件やステーブルコイン「Tether (テザー)」との関わりがあることから、完全に同取引所に対する疑惑を払拭できていないようだ。

原典:Fake News? Cryptocurrency Exchange Bitfinex Denies Rumors of Insolvency

ここまでの内容と考察

ビットフィネックス取引所が3つの仮想通貨アドレスを公開し、破産していないことについて言及した、という今回のニュース。

様々な噂が流れている同取引所ですが、最近では大手銀行HSBCとビジネスをするなど、体制を整えているとも言えます。

分散型取引所へ移行するための開発も進めているビットフィネックスですが、イメージを大きく変えることは可能でしょうか?

やはり「Trustless(信頼のいらない)」の分散型取引所がカギとなるかもしれませんね。

今後も同取引所の方針や、テザーとの関係性について注目していきましょう!