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Bitcoin.org運営者、BCHハードフォーク阻止!?
- 2018/8/27
- 仮想通貨の最新ニュース
議論が日々激化しているBCHハードフォークを防ぐために、ビットコインキャッシュの普及を陰で支える人物、通称「Cobra(コブラ)」が新しい解決策を考案した。
ビットコインキャッシュ「陰の立役者」
Cobraは、ビットコイン公式ウェブサイト「Bitcoin.org」と掲示板「bitcointalk」を運営する人物。
以前はビットコインキャッシュを批判していたが、今年に入ってからそれを奨励し始めている。
また、マイニングアルゴリズムであるPOW(proof-of-work)を変更するべきだと過去に主張したことがあり、ビットコインコミュニティの中で大きな波紋を呼んだ人物でもある。
そんなCobraによると、今回のBCH開発チームBitcoin ABCとnChain間の対立がBCHネットワークに恒久的な損害を与える可能性があるそうだ。
そのため、Cobraは今年11月に予定されているBCHハードフォークを阻止するため、安全で信頼性の高い「Cobra Client(コブラ・クライエント)」と呼ばれるソフトウェアをリリースした。
Cobra Clientは、Bitcoin ABCとnChainによって考案されたBCH改善案のどちらも採用していない。
なぜなら、BCHプロトコルの変更を有効化するのに十分な理解や支援が足りていないからだとCobraは主張した。
その代わりに、Cobra Clientはハードフォークによって起きやすい「Replay Attack (リプレ攻撃)」からユーザーを保護する機能が搭載されている。
(Replay Attackとは、攻撃者が同じ取引情報を複数のネットワークに送信すること。)
ハードフォークは「大惨事」を巻き起こす
今回予定されているBCHハードフォークは、ビットコインキャシュにとって「大惨事」となるだろうとコブラは語る。
「このような意思決定の失敗は、すべてのBCH投資家やユーザーにとって大惨事となるだろう。
しかし、開発者とマイナーが妥協しないため、ハードフォークを現時点で回避することはほとんど不可能。
このようなシナリオによって、ビットコインキャッシュの価値、信頼、また信用が失われることになる。
今回のBCHハードフォークは、開発者やマイナーのエゴを守るだけであって、技術的にも不要不急。
価値がない。
一時的なハードフォークさえ、永続的な損害を引き起こすだろう。」
と今回のハードフォークが引き起こしうる危険性について述べた。
CobraはBCHハードフォーク妥協案を提示する唯一の人物ではない。
BCHのクライエントを提供するBitcoin Unlimited(ビットコイン・アンリミテッド)主任開発者Andrew Stone(アンドゥリュー・ストーン)氏も、現在行われているハードフォークに関する議論は「また権力とエゴが目的」と述べ、
Bitcoin ABCとnChainが予定しているプロトコールの変更両方に対応するBitcoin Unlimitedのクライエントを奨励している。
原典:「The Owner of Bitcoin.org Has a Plan to Avoid a Bitcoin Cash Civil War」
ここまでの内容と考察
2つの開発チーム間で激化するBCHハードフォークを巡っての議論。
決済量が大幅に減り、ユーザーも減少していると言われている中、本当にハードフォークを行うべきなのでしょうか?
ビットコインキャッシュを奨励することで知られる起業家Roger Ver(ロジャー・バー)氏の動向にも注目していきたいですね。