ビットコイン、機関投資家からリップル以上の支持獲得か

仮想通貨の王様として不動のポジションを保ち続ける、ビットコイン(BTC)。

今年は昨年ほどの激しい値動きが見られないせいか、ユーザーからリップル(XRP)ほどの人気を肌で感じ取る事ができていない同通貨だが、どうやらそれは少々事情が違うようだ。

個人よりも機関投資家?データが示すBTCの根強い人気とは

今回話題を呼んでいるのは、ウォール街の大物投資家である「Tom Lee(トム・リー)」氏が運営するファンドのFundstratが、機関投資家25社・個人投資家9500人に対して実施したアンケートについて。

同調査は、現在仮想通貨に投資している機関・個人の「意識」を計測し、様々な観点から今後のファンド運営に活かせるデータを収集するといった名目で行われたものだ。

その中で特に衝撃的な結果となったのは、BTCの価格に対する認識と、同通貨の支持率に関する話題の2点だ。

前者に関しては、以下の画像を見ればわかる通り、「来年のBTCは1万5000ドル(約165万円)の大台を突破する」と回答した投資家の割合は、個人に比べて機関投資家の割合が約10%以上も高かった。

bitcoin-2018-2019
BTC価格意識調査

これは、機関投資家が個人投資家以上に長期的な展望で同通貨に期待を寄せており、将来的な高騰を予期している事を如実に反映した結果とも言えるだろう。

後者の話題に関しては、なんと「個人投資家から最も人気を集めた通貨=XRP」という結果に対し、「機関投資家から最も支持された通貨=BTC」という真逆に近い結論に至ったのだ。

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機関投資家vs個人投資家

さらに、個人では人気No.1であるXRPが、機関投資家からは1%も支持されていないという事実も、かなり反響を呼ぶ結果となった。

これはやはり前者と同じ結論で、「個人投資家<機関投資家」という序列で、より長期的な展望を持って投資しているという事の表れであると言えるだろう。

昨今、表向きの市場においてはXRPが絶大なる人気を誇っているかのように見えている状況が続いていたが、実情はそこまで簡単に噛み砕けるものでもなさそうだ。

原典:Institutions More Bullish on Bitcoin than Retail Investors: Fundstrat

ここまでの内容と考察

ウォール街の大物投資家が運営するファンドが投資家に対して行ったアンケート結果で、機関投資家の方が個人投資家以上にBTCへ長期的な期待をしている結論が出たという、今回のニュース。

確かにTwitterを始めとする世論では、XRPに期待する声が多く挙がっているため、BTCの人気が急落しているのではないかと勘違いされるような状況が続いていました。

しかし本文中にもある通り、実際のデータが示す結果として、目に見える範囲だけで全てが結論付くほど市場は簡単なものではないのかもしれません。

BTCに対して根強い人気も残っている現況から、果たして同通貨は今後どのようなパフォーマンスを市場で発揮してくれるのでしょうか。

今後の仮想通貨市場全体の動向、ひいては投資家全体の嗜好の変化にも注目していきたいところですね!