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アメリカの取引所Bitfunderの創業者が隠ぺい罪で起訴される
- 2018/2/23
- 仮想通貨の最新ニュース
アメリカの規制当局(SEC)は、現在は閉鎖している仮想通貨交換業者「BitFunder」が過去に起きた大規模なハッキングに関する事実を隠ぺいしたとして訴えている。
また、ニューヨーク州南部地区の弁護士事務所は、BitFunderの創業者でもありウォレットサービス「WeExchange Australia」を運営しているJon E. Montroll(ジョン・E・モントロール氏)に対して偽証・司法妨害の請求を行った。
SECによる主な起訴内容は、BitFunderの顧客から6,000ビットコイン(74.7億円)がハッキングされたと同時に、BitFunderはその資金額をカバーすることができなかったことを隠していたことに基づいている。
そのハッキングは2013年7月に発生したのだが、当時モントロール氏はハッキングを阻止することに成功したと虚偽の証言をして規制当局を欺いたと言われている。
その際には、彼自身のビットコインの一部を移してそのハッキングによる損失を補填するなど、隠ぺいにかなりの時間を要した。
また彼は、BitFunderのバランスシートの健全性を虚偽表示したのち、ハッキングを知ったのは規制当局と連絡を取った後だと述べ、またしても嘘をついたと言われている。
以上を踏まえて、BitFunderとモントロール氏に合わせて請求される金額には、未登録のまま取引所を運営したことや投資家をだました行為、さらには虚偽の内容を述べたことなどがある。
SECのニューヨーク地域局長Marc Berger(マーク・バーガー氏)は以下の通り述べている。
「我々は、BitFunderが非合法的に取引所を運営していたと主張する。国家証券取引所の活動に関わる取引プラットフォームは、仮想通貨を伴うかどうかに関わらず、SECに登録もしくは許可証を持って活動しなければならない」
深刻な犯罪
一方、マンハッタン連邦検察官Geoffrey Berman(ジェフリー・バーマン氏)はモントロール氏が監督下に置かれたと発表した。FBIの関係者は、彼の一連の行動を「深刻な犯罪」と表した。
モントリオール氏はSECに虚偽の証言をしたとして逮捕され、2月21日に裁判所に出廷する予定だった。弁護士事務所は以下のように語っている。
「被告は証言の中で繰り返し嘘をつき、何千もの顧客のビットコイン喪失に対する責任から免れるためにSECを欺いた。我々はSECの調査の完全性を守るため、連邦刑法を全面的に適用するだろう。」
原典:「Shuttered Exchange BitFunder Founder Charged With Fraud, Perjury」
ここまでの内容と考察
今回は、かつてアメリカに存在した仮想通貨取引所「BitFunder」の元経営者が、過去に発生したハッキングによるビットコイン流出の事実を隠ぺいした疑いで起訴されたという内容でした。
規制当局に対して虚偽の発言を繰り返し、また自らのビットコインを使ってまでハッキングされた事実を隠そうとしたことは大変重い罪に当たります。
このような取引所のハッキングに関する報道は絶えないですね。先日のコインチェック流出事件をはじめ世界最大級の取引所Binanceについてもハッキングの噂が絶えませんでした。
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