流出したNEM最新情報!犯人とホワイトハッカーの攻防

流出したNEM最新情報!犯人とホワイトハッカーの攻防

先月株式会社コインチェックをハッキングし、約580億円分のNEM(ネム)を流出させた犯人は、追跡者を混乱させる試みをしており、無実の人が所有するアカウントを含め、400以上のアカウントに送金を完了している模様。

また、約90億円分のNEMがBitcoin(ビットコイン)やアルトコインに交換された。

東京を拠点とする「ホワイトハッカー」コミュニティーは、コインチェック取引所から流出したNEM(ネム)を追跡する手助けをしている。

ホワイトハッカーとは、ネットワークやセキュリティに関する高度な知識を持ち、それを善良の目的に応用する人々のこと。

ツイッターで「JK17」として知られている著名なホワイトハッカーは、ハッキングされた当時にNEMが送金された犯人の口座を特定することに成功している。この情報はNEM財団と共有され、犯人のアカウントにはマークが付けられ、現在も監視されている。

また、ハッカーズバー店長の浜辺将太氏は、ホワイトハッカー集団と情報共有するため、東京の六本木にあるハッカーズバーでセッションを開催した。

JK17や浜部氏らは、盗難されたNEMが移転した口座を見つけることには成功をしているが、アカウントの所有者(ハッカー本人)はまだ特定できてはいない。 1人のNEMトレーダーが警察から事件について質問されたと報じられていたが、個人の関与に関するさらなる情報は提供されていない。

警察はコインチェックのシステムでアクセスログを分析して、犯人を特定しようとしているが、それをするには時間がかかり、犯人特定に成功する保証はないと言われている。

一方、ユーザーのIPアドレスを隠し、匿名性を保っている「ダークウェブ」やその他の匿名サービスを利用して、約90億円に値するのNEMがBitcoin(ビットコイン)やアルトコインに交換された。

犯人とホワイトハッカーの攻防が続く中、コインチェックの犯人が逮捕されるかどうかにかかわらず、これまでのホワイトハッカーの努力から、仮想通貨コミュニティーが非常に積極的で協力的であることがうかがえる。

浜辺氏は記者団に対し、

「この事件は仮想通貨のネガティブなメージを作り出しましたが、仮想通貨がデータ送信やビジネスをする方法に大きな変化を起こすと信じている。」

と将来の仮想通貨の可能性を語った。

原典:[White Hat] Hackers Join Search for $530 Million in Stolen Cryptocurrency

ここまでの内容と考察

コインチェックをハッキングした犯人がNEMのロンダリング(資金洗浄)を試みています。

ダークウェブ上で流出したNEMが匿名通貨に交換された場合、追跡はさらに困難になります。

今後もホワイトハッカーとコインチェック犯人との攻防に注目していきます。