米国通信規制当局代表、「最新技術への各種法規制は時代遅れ」

昨今の時流を後押しする、衝撃的な発言が米国通信規制当局から生まれた。

報道によれば、同局代表が、既存の法律等は時代に即していないとの批判を行ったという。

規制は時代遅れ?未来に向けた法改正の可能性とは

上述の通りこの度、米国通信規制当局の代表であるAjit Pai(アジット・パイ)氏が、「時代遅れ」の規制によってブロックチェーンのような新興技術に不利益を生んではならないと主張した。

同氏はインドのモバイル会議2018にも出席し、データの透明性に関しフェイスブックやグーグルなどテクノロジー大手企業との「対話」を求め、技術の更なる進化を後押ししている。

米国では、電気通信に関わる規制が最初に法律になったのが1930年代に遡る。

約80年前という古さを根拠に、法改定をしても「ブロックチェーン・人工知能(AI)・機械学習」などの技術を当局が把握するのは困難になっているとPai氏は説明している。

また、記者に対する発言では、

「こららの業界は非常にダイナミックだ。ブロックチェーンを始めとする様々な最新技術が、次の10年で大きな意味合いを持つキーワードになる事は間違いないだろう。

我々はこれらの技術を駆使する企業を管轄するわけではないが、同業界に学ぶことは大いにある。

従って、これら最新技術に対する規制についての私たちの考え方は、時代の流れに沿って変化させなければならないのではないだろうか。」

と、冒頭で述べた通り、旧態依然とした市場に警鐘を鳴らすコメントを寄せている。

米国で今年初めに実施された市場調査では、2023年までに電気通信におけるブロックチェーン産業は、約10億ドル規模になるとの予測が出された。

業界に対する適切な規制というテーマは、米国とインドの両方で議論の最重要ポイントとなりつつある。

しかし、米国では州ごとに規制の度合いが変化し、インドでは仮想通貨関連事業全体が粛正気味の風潮が漂っている。

特に最近では、規制に対処するため銀行サービスへの接続を回避した仮想通貨ATMをインドで初めて設置した仮想通貨取引所「ウノコイン」の共同創業者が逮捕されるという事件も発生。

その後、インドのIT業界は「仮想通貨は違法である」との見解を示した。

発展の速度と反比例し、その実なかなか市場に普及し切らない、最新技術の数々。

今後の世界的なスケールの模様に、世間からの注目が集まる。

原典:US FCC chairman Ajit Pai: ‘Level playing field for old regulations and new tech a challenge’

ここまでの内容と考察

米国通信規制当局の代表が、既存の法律がブロックチェーン等の最新技術に適さないのではないかと発言したという、今回のニュース。

歴史で考えてみても、確かに2000年代初期にインターネットが爆発的な人気を博した際、様々な規制が敷かれており、普及に時間を要しました。

しかし結果的に考えれば、今やこれだけインターネットが普及したわけで、時代の流れ的には各種規制は不要であったとの見方もできるかもしれません。

その線で考えれば、今回のブロックチェーンや仮想通貨などに対する規制も、そこまで危惧しなくてよい気もしてきますよね。

世間からも更なる技術革新が求められている今、世界は現状をどのように捉え、未来に備えた行動を取っていくのでしょうか。

今後の仮想通貨市場全体の動向から、ますます目が離せません!