今注目の価格変動のない仮想通貨「ステーブルコイン」の可能性とは?

今注目の価格変動のない仮想通貨「ステーブルコイン」の可能性とは?

価格が変動しない仮想通貨「ステーブルコイン」が今後の仮想通貨業界が活発になるうえでのカギとなる。

ステーブルコインとは、価格変動がほとんどなく、一定の価格を保つことができる仮想通貨の総称で、下落時に離隔するためや取引所の基軸通貨として使われている。

代表的なステーブルコインには、現在時価総額約2400億円で米ドルと連動している「Tether(テザー)」が挙げられる。

現在でも価格が毎日20%くらい上下する仮想通貨業界。

価格変動は投機を促すかもしれないが、長期的に考えると企業や一般人への普及を妨げている。

そのため、仮想通貨業界の進展にはステーブルコインの存在が不可欠だといわれている。

ステーブルコインの近状

最近では、アメリカにある大手仮想通貨取引所Bittrex(ビットレックス)に「TrueUSD(トゥルー・ユーエスディー)」が上場した。

このトークンは、グーグルの元社員やスタンフォード大学出身のエンジニアが2017年に設立した企業が発行していることで有名。

Tetherと同じく、TrueUSDのトークンは米ドルと連動している。

すでにTetherを上場させているBittrexの狙いとしては、数種類のステーブルコインを採用することでリスクを減らすことだと考えられている。

Tetherは、昨年から、流通しているTetherの総量とテザー運営会社が持たなければいけない保有米ドルの総量が一致していないのではないか噂があった。

それに比べて、TrueUSDは、アメリカで貨幣サービス業務を行うために必要なMSB(マネー・サービス・ビジネス)の登録手続きや定期的な監査を行う意向を表明しており、Tetherよりも信頼できるのではないかと期待されている。

原典:価値が一定の仮想通貨「ステーブルコイン」の巨大な可能性

ここまでの内容と考察

ビットコインが仮想通貨業界初期に話題になった時から言われていた仮想通貨の価格変動の問題。

多数のプロジェクトが独自のステーブルコインを発行しています。

現在のところ、大きく分けて三つのステーブルコインがあります。

1つ目は、「法定通貨とペッグされているコイン」。

Tether (テザー)や三菱UFJが発行するのを予定しているMUFGコインがこれに当たります。

このタイプのコインは、仮想通貨の価格変動をほぼ影響を受けません。しかし、中央集権体制にどうしてもなってしまい、発行元を100%信頼する必要があります。

分散化を促進できないこともあり、将来的に長期で価値を保ち続けることができるか懸念されています。

2つ目は、「一つか多数の仮想通貨とペッグされているコイン」です。

このタイプのコインは、価格変動を少しだけ抑えることができますが、影響は受けます。

また、分散化を促し流動性にも長けていますが、複雑で急激な価格変動に対応しきれるか判断しかねます。

3つ目は、「何ともペッグされていないコイン」です。

このタイプのコインは、スマートコントラクトで供給量を発行/購入でコントロールする必要があります。

最近では「KOWALA(コアラ)」プロジェクトがAIを用いて、これを行おうとしています。

法定通貨でも金本位制も廃止されていることもあり、このようなコインの発行は不可能ではありません。

しかし、大口の市場操作にどのように耐えられるかなど不安材料もあります。

他にも、金(ゴールド)とペッグされているコインなど様々なステーブルコインが提案されています。

しかし、現在のところでは、どのタイプのステーブルコインがベストかは判断するのが難しい状態です。

仮想通貨業界発展のキーとなるであろうステーブルコイン。

今後もその進展に注目していきたいです。

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