リップル社が「ブロックチェーンキャピタル」へXRPで2500万ドル相当の出資

リップル社が「ブロックチェーンキャピタル」へXRPで2500万ドル相当の出資

Ripple社は、仮想通貨業界でも古株の投資ファンドである「ブロックチェーンキャピタル」のプロジェクト「Blockchain Capital IV LP Fund」に、仮想通貨XRPを使って2500万ドルの投資を発表した。

ブロックチェーンキャピタルの代表は、

「リップル社からXRPでの出資を受け入れることによって生まれる価値の変動リスクから他の出資者を保護するために、パラレルファンドを作成した」

とコメントした。

リップル社により「デジタル資産で出資を受けた最初のファンド」であるとされたこのパラレルファンド方式の金融商品は、自力で1.25億ドルを集めたBlockchain Capital IV LP Fundと合わせて、ブロックチェーンキャピタルは1.5億ドル(約160億円)をたった4回の資金調達で集めた。

その1.5億ドル(約160億円)のファンドは、ブロックチェーン技術を活用するスタートアップ企業や起業家への出資に使われるという。

ブロックチェーンキャピタルは、2015年時点で23ものビットコインやブロックチェーンに関連する企業に投資。

2回目の資金調達で1300万ドル(約14億円)、3回目の資金調達で1000万ドル(約10億円)を集めており、共同創業者であるStevens(スティーブンス)氏は、

「ブロックチェーン技術は、さまざまな分野に恩恵があるでしょうし、私たちのゴールは、最高の事業を見つけ出し、長期的に顧客に対して価値を与えられる企業になるように資源を提供していくことなのだ。」

と語った。

また、リップル社は決済だけでないオープンソースプラットフォームの用途について

「この出資は、XRPレジャーやインターレジャープロトコルの新たな使用用途を探る機会になるだろう。」

と指摘した。

さらにリップル社は、ブロックチェーンに関わるスタートアップやビジネスを支援していくために、他のブロックチェーンキャピタルファンドにも出資していく可能性を打ち出している。

リップル社の重役Patrick Gliffin(パトリック・グリフィン)氏は、

「私たちにとって、このファンドは初めての出資だが、最後になることはない。次世代のブロックチェーンや仮想通貨企業の形成を担う主要企業になるつもりだ。」

と述べている。

ここまでの内容と考察

リップル社が、自身の仮想通貨で2500万ドルをブロックチェーンキャピタルに出資したという今回のニュース。

リップル社は以前にも、DonorsChooseという教育関連の非営利団体に今回よりも多い、2900万ドルを出資しており、今後もさまざまな企業・団体への出資を行うものとみられます。

仮想通貨やブロックチェーンというものが徐々に世界で広がりを見せる中で、このような仮想通貨による投資、そして仮想通貨・ブロックチェーン関連企業への投資というのも広がっていくことでしょう。

今後もますます目が離せませんね!

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