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BTI社調査報告、「仮想通貨取引量の半分は偽り」
- 2018/8/30
- 仮想通貨の最新ニュース
BTI社が行った調査によると、市場データ提供者によって公開されている仮想通貨取引量の半分に値する約60億ドル(約6700億円)は偽られているそうだ。
同社のリサーチャーが、予測されるユーザー活動とトラフィックを他の指標と比べて仮想通貨取引所を評価した。
今回の調査では、「Slippage(スリッペイジ)」と呼ばれる方法を使用。
オーダーブックの流動性が厳密に調査され、取引所が正確な数字を公表しているか確認された。
24時間取引量の約半分は偽り
CoinMarketCapによると、現在の仮想通貨24時間取引量は約13億ドル(約1400億円)程になる。
しかし、この数字は仮装取引やボット取引により偽られているとBTI社は主張した。
ウェブトラフィック、エンゲージメント、およびボリュームを同社が調査したところ、70%以上の仮想通貨取引所が3倍程取引量を膨らませていることが明らかになったのだ。
「仮想通貨取引所トップ130の取引量を集計すると、24時間取引量の約60億ドル以上が偽造され、またその67%以上は仮装取引だと推定できる。」
と同社は報告した。
また、多くの取引所はウェブサイトの訪問者数や取引量を偽って公表し、正当化できない数字を示しているそうだ。
しかし、Bittrex(ビットレックス)、Kucoin(キューコイン)、Bithumb(ビットハム)を含めるいくつかの仮想通貨交換所は、訪問者数が取引量に比例し、正確な取引量を公開していることを同社は強調した。
「Bittrex、Kucoin、Cryptopia、Bithumbなどのいくつかの取引所では、報告されている取引量よりもはるかに訪問者が多いことを確認した。
ユーザーのセッションあたりの費用を正確に報告しているようだ。」
と述べた。
なぜ取引所は取引量を偽るのか?
同社の報告によると、仮想通貨取引所へのトラフィックの大部分は、CoinMarketCapによって引用されたアフィリエイトリンクからだそうだ。
また、一部の取引所ではCoinMarketCapからの参照ボリュームがなんと83%にまで上る。
したがって、投資家を集めようとする取引所は、CoinMarketCapのランキングで上位に君臨するために取引量偽るのではないかという見解を同社は述べた。
また、より正確な仮想通貨取引量を示すためには、CoinMarketCapのような市場データ提供者が仮装取引およびボット取引を除外しなければならないと同社は考察する。
しかし、規制が定かでなはい現状では、違法に取引量を増大させる取引所を正確に認識し排除することは極めて困難なようだ。
原典:「AUGUST 2018 – INITIAL EXCHANGE RANKINGS REPORT」
ここまでの内容と考察
以前にも問題になっていたCoinMarketCapで表示されている仮想通貨取引所の取引量。
取引量を偽って報告している取引所が多いようですね。
しかし、BittrexやKucoinなど取引量を正確に報告するような、好印象を持てる取引所もちゃんと存在します。
より市場の成長を正確に判断できるようになるためにも、今後は正確なデータを公表するように心掛けてほしいですね。