オランダ中央銀行「ブロックチェーンはまだ金融市場の需要には応えられない」

これまで仮想通貨に積極的な姿勢を見せてきたヨーロッパの大国で、まさかの黄色信号が点滅している。

先日、オランダの中央銀行であるオランダ銀行(DNB)が、ブロックチェーンに関するネガティブな見解を示した。

同行によれば、最新の「ブロックチェーン技術」は、現段階において既存の金融市場が求めているラインに達していないという。

その証拠としてこれまでDNBは、約3年間に渡って実際にブロックチェーンの実証実験を続け、その有用性の検証を続けてきた。

様々なアプローチを角度を変えながら行った結果として、DNBは現行の金融体制(市場)において、ブロックチェーンは不適当であるという判断を下したというわけだ。

今回の実験結果に関して、DNBの担当者は、

「ブロックチェーン技術そのものは非常に興味深く有望な技術ではあるが、残念ながら既存の金融市場において100%安全かつ効率的な処理方法を提供するには至っていない。

その点においては、ブロックチェーンを使用していない現行のシステムの方が優れているだろう。

ブロックチェーンは今後、より大量のデータ・トランザクションを効率的に処理できるか否かが1つのポイントとなってくるだろう。」

と結論付けている。

各界著名人等からのお墨付きも含め、その勢いを増してきた「ブロックチェーン」技術が見せたまさかの事態に、今後世界はどのような態度・対応を取っていくのか。

ブロックチェーン技術の未来、それに伴って変わる将来の景色に、期待と注目が集まる。

ここまでの内容と考察

これまで仮想通貨・ブロックチェーンに前向きな姿勢を示していたオランダの中央銀行(DNB)が、ここにきてブロックチェーンは既存の金融市場には不適合であるという見解を呈した、今回のニュース。

最近の傾向として、ブロックチェーンは世界的に手放しで称賛される事が圧倒的に多かっただけに、今回のDNBの発表には誰しもが驚かされた事でしょう。

今後こうしたネガティブな意見も次いで出てくるかもしれませんが、何とかそれらを技術的な向上で乗り越え、真の意味でブロックチェーンが世界的に支持されるようになってほしいと願うばかりです。

ブロックチェーンのこれから、将来的な普及を心待ちにしていきましょう!