ライトコイン送金手数料が10分の1に! 商用利用拡大へ

ライトコイン送金手数料が10分の1に! 商用利用拡大へ

昨年(2017年)のBTC価格高騰時に、ビットコインを代替する送金手段として、高い利便性を発揮したライトコイン。

もともと安価なLTC送金手数料だが、次のソフトウェアアップデートで、さらにそれが削減されることが、Mediumに投稿された記事によって明らかになった。

手数料超安、LTC商用利用が狙いか

ビットコインが金(ゴール)なら、「銀」に値するような仮想通貨を開発しようという名目で元グーグル開発者Charlie Lee (チャーリー・リー)氏によって生み出された、ライトコイン。

送金手数料が安い上に、送金時間も短いため、現在でも人気がある主要仮想通貨の一つとして注目されている。

そんなライトコインだが、先週金曜日(10月19日)に発表された「Litocoin Core 0.17」へのアップグレードの内容によると、LTC送金手数料が現在の10分の1になるという。

仮想通貨分析プロバイダーであるBitInfoによると、ライトコインにおける現在の平均手数料は約0.1ドル(約11円)。


出典:Litecoin Avg. Transaction Fee historical chart

したがって、アップデート後には、LTC送金におけるコストが約1セント(約1.1円)未満まで削減されるというのだ。

今回の発表に関して、ライトコインのリード開発者であるAdrian Gallaghe (エイドリアン・ガラージ)氏は、手数料の削減がLTCの商用利用を促進するとし、

「この弱気市場が終わる(恐らく3〜6ヶ月以内)前に、ライトコインの成長を促すような手数料の基礎を築ける」

と次の強気市場へ向けて意気込んだ。

イーサリアムの開発が難航している中、ビットコイン、モネロ、そしてライトコインは、この弱気市場でしっかりと性能を上げ、次の大波に備えているようだ。

原典: Litecoin (LTC) Transaction Fees To Be Drastically Slashed, Dev Calls For Adoption

ここまでの内容と考察

次回のソフトウェアアップデートでライトコインの送金手数料が現在よりも10倍安くなるという、今回のニュース。

ビットコインよりも「送金時間が短く・手数料が安価」というセールストークをする仮想通貨が増加する中、ライトコインは「分散化」を図りながらそれを実現させようとしています。

もともと人気のあるコインなだけあって、ツイッター上でも今回の発表に対して歓喜の声で溢れていますね。

「単純に素晴らしい!」

「実際にライトコインが利用されていたらいいニュースだが、それでもDASHの方が手数料と送金時間においては上だ」

「決済手段」としてのユースケースだけに焦点を当てているライトコインですが、ライバルが多いこの分野で同仮想通貨の普及を拡大することはできるでしょうか。

「分散化」しているだけでは、商用利用を促すことは容易ではありません。

今後も仮想通貨業界初期から存在するライトコインに注目していきましょう!