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クラーケン取引所、BCHSVの資産管理は「保証できない」
- 2018/11/20
- 仮想通貨の最新ニュース
「ハッシュ戦争」の火蓋が切られてから既に一週間が経とうとしている、ビットコインキャッシュ(BCH)。
緊張感が少し和らいでいる中、Kraken (クラーケン)取引所が、Bitcoin ABC開発チームによって手掛けられたビットコインキャッシュをBCHと記し、Bitcoin SVバージョンのものをBSVと表記することを明らかにした。
また、同取引所はBCHSVの取引リスクについて、ユーザーへ注意喚起した。
本物のビットコインキャッシュは、BCHABC
「nChainまたはその関連会社による攻撃による資産喪失は、BSV保有者の間で社会主義化される(平等に負担される)。ネットワークの脆弱性や(nChainによる)脅迫を踏まえた上で、BSVの完璧な資産管理を保証できない。」
上述のように発表したのは、NY州規制当局と敵対関係にある人気取引所、クラーケン。
>>ニューヨーク司法長官、バイナンスやクラーケンは「規制違反」!?
BCHハードフォーク前に、BCHABCのみをサポートすると発表していた同取引所だが、BSVの開発をリードするエヌ・チェーンのロードマップ発表を受け、それをサポートするという。
しかし、BSVの資産管理は「保証できない」とし、その取引リスクについて以下を挙げた。
・リプレイ保護を実装するウォレットがない(ご注意を!)
・ブロックエクスプローラーによってサポートされていない
・マイナーが助成金を受けており、マイナーが損失を出している
・競合するチェーン(Bitcoin ABC)に脅迫し、公然として敵対的
・一つのチェーンの生存は、他のチェーンと相互排他的
・ウォレットのサポートが限られているため、供給が一時的に制限されている
・(BSV)の大量保有者の中に、それを全て売却すると示唆する人がいる
・クラーケンは必要最低限のコードレビューしか行っていない
尚、同取引所は、Bitcoin ABCバージョンのビットコインキャッシュをBCH、Bitcoin SVのものをBSVと表記するとした。
そんなBSVは、フォーク以来70〜138ドルの値幅で上下しており、現在では約88ドルで取引されている。
一方、BCHは250〜300ドルの間で動いており、現在では233ドル前後で取引されているようだ。
「長期戦」とも言われているBCHハードフォークの今後の展開に注目が集まる。
原典:Crypto Exchange Kraken Warns Traders Over Bitcoin Cash SV ‘Red Flags’
ここまでの内容と考察
クラーケン取引上が、ビットコインキャッシュの表記について発表し、BSVのリスクについてユーザーへ警告したという、今回のニュース。
ハッシュレートだけで見ると、現状ではBitcoin ABCがBitcoin SVを完全に押さえつけている状態です。
また、クラーケン取引所とBitcoin ABCをサポートするロジャー・バー氏の関係性を示すように、ツイッター上では以下のような声が挙げられていました。
That’s cause Roger says so.
Hash on #BitcoinCash network on the other hand…. pic.twitter.com/q1hOCyVIXw
— jeff 🌏✌️ (@that_bch_guy) 2018年11月19日
この展開は、昨年のビットコイン/ビットコインキャッシュのハードフォークを思い出させますね。
昨年のハードフォークでは、ビットコインキャッシュが完全にネットワーク上のハッシュレートを独占すると見られていましたが、最終的にビットコインへマイナーが戻るという結末でした。
多くのクリプトビジネスを巻き込み、市場にも大きな影響を与えたと言われている今回のハードフォークですが、今後はどのような発展が待ち受けているのでしょうか。
ビットコインキャッシュの取引開始が主要取引所で発表された際に、投資家は次にどのような行動を取るのでしょうか。
今後もビットコインキャッシュコミュニティの動向に注目していきましょう!