韓国大手ブロックチェーンに本気、ICONと了解覚書を交わす

韓国の最も認知度が高いブロックチェーンプロジェクト「ICON(アイコン)」が韓国テレコム大手SKの子会社であるSKプラネットとMOU(了解覚書)を交わした。

今回の契約により、同社はブロックチェーン技術の採用を本格的に開始する。

浸透するブロックチェーン技術、人口50%が使うサービスにも

韓国人口の半分以上である3500万人のユーザーを抱え、同国で最も普及しているマイレージシステム「OK Cashbag」を運用するSKプラネット。

今後数カ月間で、ICONチームと協力しながら、同マイレージサービスにブロックチェーン技術を導入するという。

ICONは以前株式会社LINEとパートナー提携を締結しており、この日本大企業によるお墨付きがSKの後押しをすることになったようだ。

これまでのSKプラネットの取り組みとしては、今年7月にブロックチェーンを基盤とするシステム開発を開始したと発表。

ブロックチェーン技術を基盤とする様々なビジネスモデルや報酬制度の研究を進めているとした。

今回のICONとの提携により、同社はこのブロックチェーン技術統合計画をさらに加速させる思惑だ。

ICON財団理事会メンバーであるJ.H. Kim氏は、

「ICONはSKプラネットと協力してブロックチェーンを普及させるための努力を続けていく。」

と語った。

また、SKプラネットのマーケティング担当JM Park氏は、

「ブロックチェーンは、中長期的に既存業界の市場変革を促進する。 SKプラネットはICONと協力して、さまざまな分野で相乗効果を生み出し、顧客に差別化されたサービスを提供することができるようになるだろう。」

とアジア全土のブロックチェーンを商業化すると抱負を語った。

政府が「ブロックチェーン技術」を第4次産業革命の3つの柱の1つと公表している韓国では、LG、サムスン、SKなどの名高い大企業がブロックチェーンへの関心を示している。

サムスンは、ASICマイニング機器を製造するための半導体デバイス生産工場の運営を開始。

SKは主要な仮想通貨取引所コルビットに出資した。

同様に、メッセージアプリ「カカオトーク」を展開しているカカオ社は、国内大手取引所大手アップビットの運営会社ドゥナムに投資している。

原典:Blockchain for 35 Million Users: Korea’s Biggest Insurance Firm SK Partners With ICON

ここまでの内容と考察

ブロックチェーンスタートアップICONが韓国大手子会社とMOUを交わしたという、今回のニュース。

既に日常的に多くの人に使われているサービスにブロックチェーン技術を導入することで、サービスの差別化且つ効率化を図っているようです。

また、韓国政府は上述にあったように、ブロックチェーン技術に積極的。

Jesu(ジェジュ)島では、マルタのような「ブロックチェーンハブ(中核)」になろうという動きもあるそうです。

また、韓国のスターバックスでは、既に仮想通貨を使用できるとのこと。

今後も隣国の仮想通貨事情に注目しながらも、日本の仮想通貨業界のさらなる活性化も応援していきたいですね。