仮想通貨規制緩和はまだ先?韓国当局が改めて否定的な姿勢を表明

各種厳しい規制を敷いている事で知られる、韓国仮想通貨市場。

そんな同国の規制を管轄するトップがこの度、改めて否定的な立場を表明するコメントを発表した。

当面は規制緩和なし?韓国内で強まる仮想通貨へのマイナスイメージ

上述の通り、韓国の金融市場を管轄する委員会(FSC)のChoi Jong-koo(チョイ・ジョンク)委員長が、仮想通貨やICOに対する否定的な立場を改めて表明した。

直近の韓国仮想通貨市場では、ICO規制に対する軟化姿勢も見られてたが、改めて公式にNOを突きつけられる結果となった。

実際にジョンク委員長は、ブロックチェーンと仮想通貨の大きな違いを強調した上で、以下のようなコメントを寄せている。

「多くの人が、韓国政府はICOを許可すべきだと言う。しかし、ICOがもたらす不透明性とダメージは、大変明白で危険なものだ。

現に、多くの海外諸国も同問題に対し、慎重になっているのではないか。

現段階において、ICOを正式に許可するわけにはいかない。」

韓国政府は昨年9月より、ICOを全面禁止している。

その上で、同通貨を利用した資金調達に対しては、「ほぼギャンブルみたいなもの」という見解を表明し続けてきていた。

しかし最近は、その風潮も徐々に風化してきたような出来事も発生していたため、事態は好転しているのではないかとの声も出始めていた中での、今回の報道。

今後については、来月(11月)中旬頃に韓国政府も公式の見解を述べる事を予定しており、更なる市場の変遷が期待されているとの事だ。

原典:South Korean Financial Regulator Reaffirms Negative Stance on ICOs and Crypto

ここまでの内容と考察

韓国の仮想通貨市場の規制を管轄するトップが、改めて同通貨やICOに関する否定的立場を表明したという、今回のニュース。

国家の特性上、こうした規制の色が強まる事はある種必然のような気もしますが、それでもルールで縛りすぎるのは考え物と言えそうです。

韓国ほどの厳しいルールが敷かれていない日本においても、上記の通り規制強化には一家言ある人は多数存在しています。

こうした現況を踏まえ、韓国政府ならびに世界の仮想通貨市場は、今後どのような変化を見せていくのでしょうか。

日々変遷を遂げる同業界の未来から、ますます目が離せません!