IOTA(アイオータ)の価格が1週間で100%上昇?

IOTA財団のユニークなプロトコル「Tangle(タングル)」は、従来のブロックチェーンが直面している課題を克服するために構築された新たな分散型台帳システムとして注目を集めています。

研究開発パートナーシップを締結したIOTA財団の仮想通貨「IOTA(MIOTA)」は、ここ1週間で驚異的な上昇を見せており、時価総額でトップ5に入りました。

10億ドル財団

過去7日間でIOTAの価格は高まっており、大手取引所である「Bitfinex」がIOTAを取り扱ってから著しい成長をしました。

IOTAはこの急激な成長に加えて、Refunite、Imperial College London&F6S、UCL&UC Berkeley、ノルウェーの医療機関などいくつかの重要なパートナーシップの発表とともに、プロトコルのアップグレードを行ってさらに注目を集めました。

IOTAに対する関心の増加は取引量にも表れており、Bitfinexでの取引量はイーサリアムを抑えて2番目となっています。

Tangleへの関心の高まり

IOTA財団は、独自の新たなプロトコルである「Tabgle」をより良いものにするためのテストを日々繰り返しています。Tangleは、取引手数料が無料で従来のブロックチェーンが直面していたトランザクション問題を改善した新たな分散型エコシステムとなっています。

IOTAの急激な上昇を踏まえて、創設者であるDavid Sonstebo(デイビット・ソンステーボ氏)は

「私はIOTAが、次の3つにおいて多くの人に貢献できると信じています。

A) ブロックチェーンが抱えている手数料やスケーリング問題をIOTAなら解決できる。

B) IOTAは分散型の元帳を改善するプロジェクトだけではなく、世界を導いていくような企業、協会が直面している課題を解決する解決策にも尽力する。

C) 多くのプロジェクトがIOTAを通して行える。(実際にビットコインやイーサリアムではなく、IOTAを使ったプロジェクトに流れてきている)」

と述べています。

経験豊かな起業家や開発者のチームのおかげで、Tangleは「Internet of Thing(モノのインターネット)」と「経済産業」を共有する技術になりつつあり、インターネットの可能性をさらに引き上げてくれるかもしれません。

原典:「IOTA Price Surges 100% in a Week

ここまでの内容と考察

ブロックチェーン技術と似た「Tangle」という仕組みを持つIOTAは、2016年7月にローンチされた仮想通貨。

そんなIOTAが最近急激に成長し、とうとうトップ5にまで食い込んでいる。

IOTAは基本的に少額決済(マイクロペイメント)を実現させるための暗号通貨として発行され、ブロックチェーンを使わないのが大きな特徴である。

手数料が完全無料で、トランザクションの遅延もないIOTAは将来的にスーパーやコンビニといった少額での買い物に特化してくるだろうと言われている。

さらにセキュリティにも特化しており、企業や金融機関からも注目されている。IOTAユーザーや専門家はIOTAが3年以内にイーサリアムを抜いて、ビットコインに近づくとも話している。

現状IOTAのプロトコルは完成版に至ってはおらず、何度かアップデートしながら完成に近づいている。しかし着々と準備は整ってきており、9月にはIOTAのウォレットが完成する模様だ。

ブロックチェーンが抱えている課題を改善させた実用向け仮想通貨「IOTA」は、少額決済用の通貨として大きく普及されていく可能性がある。

国内での馴染みはまだないがビットコインのように海外から広まり、いずれ国内でも利用できる店舗やオンラインショップが増えてくると予想できる。