Google社、イーサリアムブロックチェーンのデータ分析開始!

Google(グーグル)社が、同社で開発・運用を行っている企業向けビッグデータ解析クラウドサービス「BigQuery」上で、イーサリアムのブロックチェーンデータセットを使用できるようになった事を先週発表した。

ビッグデータ+ブロックチェーン

同サービスはイーサリアムネットワークのAPIを利用する事で、従来可視化しづらかったブロックチェーンデータを集約し、視覚的にユーザーの元へ届ける。

Google社によると、APIを活用したイーサリアムブロックチェーンのデータ解析は以前から可能だったが、ユーザーがこれを簡単に行えるようなサービスはなかったそうだ。

そのため、同サービスが開始されたことで、バランスシートの見直しを図るなどビジネスにおける重要な意思決定をより明確に行えるようになることが期待されている。

etherum-bigquery
イーサ取引量また取引手数料

加えてGoogle社は、イーサリアムブロックチェーンを利用した育成ゲーム「CryptoKitties(クリプト・キティ)」への活用も、1つのメリットとして提案している。

このゲームは、仮想の「子猫(キティ)」を収集して楽しむ人気ゲームだが、BigQueryを利用する事で、同ゲームに活きるデータ収集を可能とする。

以下の図は 最低10匹のキティを保有しているアカウントを視覚化したもので、所有者は色、またキティの生殖適合度はサイズで表されている。

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クリプト・キティデータを視覚化したもの

公式ウェブサイトによると、BigQueryは、

毎月最大 1 TB のデータ分析と 10 GB の保存データ容量が無料で利用可能

とのことだ。

また同サービスは、今年2月にもビットコインのブロックチェーンデータの扱いを開始しており、ブロックチェーンデータ解析にとても意欲的。

「ブロックチェーン+ビッグデータ」を掲げる新時代のクラウドサービスとして、BigQueryは更なる躍進が期待されるフェーズに突入してきた。

原典:Google Adds Ethereum Blockchain Dataset to Its Big Data Analytics Platform

ここまでの内容と考察

世界最大手のIT企業Googleが手掛けるビッグデータ解析クラウドサービスのBigQueryが、新たにイーサリアムブロックチェーンのデータセットを使用可能とし、活用の幅を更に拡大したという今回のニュース。

同クラウドを使えば、企業も従来のように勘に頼った経営等を行わずに済むようになりますし、文字通り「データ経営」を行う事ができるようになりますね。

今後Googleはどのような布石を打ち、未来に向けたアクションに繋げていくのでしょうか。

日々進化を遂げる同社の将来と、それに伴って変動する環境に、より注目していきましょう。