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フェイクニュース!ゴールドマンサックスの仮想通貨トレードデスク報道
- 2018/9/7
- 仮想通貨の最新ニュース
先日話題となった証券会社ゴールドマンサックスが仮想通貨トレードデスク開設を断念するという報道は事実無根であったことが、同社CFOによって明らかになった。
仮想通貨トレードデスクをまだ断念していない!?
「このフレーズを自分自身が使うとは思ったことがなかったが、あの報道はフェイクニュースだ。」
このように語るのはゴールドマンサックス社CFOであるMartin Chavez(マーティン・シャベツ)氏。
同氏によると現在同社は「顧客の要望に応える」ために、ビットコインを扱うOTC(店頭)デリバティブに着手しているとのこと。
また、同社による仮想通貨関連のサービスは実験的であり、徐々に発展するものだという。
今回の誤った報道について同氏は、
「(同社に)注目していた人々が、私たちが物理的なビットコインを作っているなどの憶測をして、興奮したのかもしれない。」
と考察した。
(物理的なビットコインとは、ビットコインを紙などで発行すること。法定通貨のように、簡単に価値の交換や保管ができるが、匿名性を向上させるため規制機関から問題視されている。)
しかし、同社が物理的なビットコインの保管に手を出すのにはまだまだ時間がかかりそうだ。
「物理的なビットコインはとても興味深いのと同時に、とても課題が多いだろう。」
という独自の見解を同氏は明らかにした。
また、銀行が仮想通貨関連のサービスを開始するためには安全な保管方法が必要不可欠だとしたうえで、同氏は、
「保管の観点から考えると、未だ解決策がないように思える。長い道のりとなるだろう」
とコメントした。
仮想通貨に対する機関投資家の関心は高まっていると一般的に言われている。
しかし、ビットコインの価格変動、セキュリティ、資産の保管場所など機関投資家の参入障壁となっている問題が未だ多いのが現状のようだ。
原典:
Goldman Sachs CFO says bank is working on bitcoin derivative for clients
ここまでの内容と考察
先日報道された「仮想通貨トレードデスクの開設をゴールドマンサックスが放棄した」ということが実はフェイクニュースだったという今回のニュース。
しかし、同社の仮想通貨トレードデスクに関する明確なロードマップについては明らかにされませんでした。
また、同氏の「物理的なビットコインは興味深い」という発言は、さらに様々な憶測を呼ぶこととなるかもしれませんね。
2011、2012年にこれに関する話題がいくらかありましたが、規制を考慮してかそれを行うとする企業は現在あまり存在しません。
匿名通貨が嫌悪されるような現状がある中、これからの進展に注目していきたいところですね。
それと同時に、従来の金融機関と新時代を先駆けるスタートアップが対立関係にある中、ゴールドマンサックスはどのように来る時代をナビゲートしていくのでしょうか?
金融機関が積極的にスタートアップと協力すれば、もしかすると仮想通貨業界がより効率よく発展するかもしれませんね。
ウォール街のキング的な存在であるゴールドマンサックスの仮想通貨業界での動向に今後も注目していきましょう。