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イーサリアムのビザンチウムハードフォークが実装、価格は上昇
- 2017/10/17
- 仮想通貨の最新ニュース
10月16日にイーサリアムのビザンチウムが実装された。
Columbia Blockchain Lab社のエグゼクティブディレクター、Mohamed Abedelmalik(モハメド・アベデルマリック)氏は、
「ビザンチウムハードフォークは、プライバシー、スケーラビリティ、スマートコントラクトに関して、イーサリアムを大幅に改善する」
と最近発表した論文で発言している。
今回のハードフォークでは、Zoko Wilcox(ゾコ・ウィルコックス)氏が率いる「Zcash」を他の仮想通貨に適用した初めての事例である。ZcashのZK-SNARKという技術を使って、イーサリアムの匿名性を高めることに成功。
「このハードフォークでは、イーサリアムの完全に匿名性が担保されるわけではないが、ビザンチウムハードフォークを通じたZK-SNARKの実装は、将来の匿名取引の作成に必要なプラットフォームを提供するだろう」
モハメド氏は語っている。
ハードフォーク、イーサリアム価格サージの市場承認
10月16日(月)、ビザンティウム・ハード・フォークの実装時に、イーサリアムの価格は6%以上上昇し、340ドル(約37,400円)を超えた。
イーサリアム財団やイーサリアムの開発チームは、仮想通貨のアップデートにおいてビットコインなどが行っている「ソフトフォーク」ではなく、「ハードフォーク」を積極的に採用している。
ソフトフォークは、ブロックチェーンの鎖を分岐させずに、アップデートしたブロックをそのまま追加していくアップデート方法であり、アップデートしたブロックを古い鎖から分岐させるハードフォークと方法が異なる。
これについてイーサリアムの共同設立者Vitalik Buterin (ヴィタリック・ブテリン)氏は
「ソフトフォークは、マイナーが反対した場合非常に危険である。反対意見と争いながら、ブロックチェーンのアップデートを行うということでしたら、ハードフォークを行うべきである」
と語っている。
これまでイーサリアムのハードフォークによるアップデートは、イーサリアムクラシックの登場につながったDAOハードフォークを除いてすべて成功している。
今回のハードフォークも無事成功し、ビザンチウムハードフォークがイーサリアムの発展に貢献することが予想されている。
原典:「Byzantium Hard Fork Locked In, Market Reacts as Ethereum Price Surges」
ここまでの内容と考察
昨日15時ごろ、無事、イーサリアムのビザンチウムハードフォークが実装されましたね。
当サイトでも1月ほど前から、何度もご紹介しているように、今回のハードフォークで「匿名性の向上」「マイニング難易度の向上」が行われました。
イーサリアムは、スマートコントラクトという独自のシステムを導入しており、取引記録だけでなく、取引の契約内容の記録や契約内容の執行を自動的に行ってくれます。
取引でなく、「契約」内容の記録ということがかかわってくることを考えると、ビットコインと比較して「匿名性」は非常に重要な要素です。
今年の末もしくは来年はじめにコンスタンチノーブルハードフォークが実施されることが予定されています。イーサリアムがさらに発展していくことに期待ですね!