イーサリアム創設者 Vs. 米著名経済学者、一騎討ち実現なるか

フォーブスが選ぶ30歳未満の30人」に24歳という若さで選出されたことがあるイーサリアム共同創設者、Vitalik Buterin(ビタリック・ブテリン)氏。

そんな彼をニューヨーク州立大学経済学者であるNouriel Roubini(ヌリエル・ルビーニ)氏が「独裁者」呼ばわりし、ETH供給量の75%を独り占めしているとバッシングした。

しかし、実際にはブテリン氏はその1%以下も保有していないようだ。

創設者の割には、あまりETHを保有していない!?

ルビーニ氏の批判に対して、ブテリン氏が公開したウォレットアドレスの情報によると、同氏は現在約365,000ETH(約82億円)を保有している。

これは、ETH全体供給量の約1%で、ルビーニ氏が主張する「75%」とは大きく異なる。


出典:Etherscan

米著名経済学者Vs.イーサリアム創設者

ルビーニ氏によるブテリン氏に対する批判は、今回が初めてではない。

過去には、以下のようなツイートをしている。

「PoWをベースにしたビットコインは死んでいるが、PoSは新しい夢物語だ。 ブテリン氏は2013年にPoSを約束したが、実現できていない。仮想通貨を知っている人なら、PoWがPoWよりもさらに中央集権的になることを誰でも知っている。」

「30ページに渡る仮想通貨とブロックチェーン技術に関する証言を書いた。ブテリン氏でさえそれを反駁できなかった。 100人ちょっとの狂犬病的な仮想通貨の犬が侮辱や脅迫を言い放ったが、それはこれら敗北者の知性をよく物語っている。」

米著名経済学者がブテリン氏のバッシングを続ける中、仮想通貨ジャーナリストとして名高いLaura Shin (ローラ・シン)氏が、自身のポッドキャストで両者が討論をすること提案した。

これに対して、ブテリン氏は、ルビーニ氏の仮想通貨に対する発言には「一理ある」とコメントした上で、「Why not? (もちろん)」とツイート。

「Proof-of-stake (プルーフ・オブ・ステーク)」賛同者として、ルビーニ氏との直接対決を引き受けた。

ルビーニ氏もこれを引き受けたものの、シン氏に対して「賄賂を貰っている広報担当がジャーナリストを装っている」と批判し、討論の新たな仲裁者を求めた。

ブテリン氏を批判することで有名なKevin Pham (ケビン・ファム)氏の名前が新しい仲裁者として挙がったが、ルビーニ氏はファム氏を「ロシア人ボクサーよりも人殺しみたいだ」とコメント。

これに対して、ファム氏は、前述のコメントと米国ヒップホップグループのシングルアルバムからちなんだ「Kevin “Thuggish Ruggish Bone” Pham (ケビン”人殺しで危ない性な”ファム)」というツイッターハンドルネームに変更した。

現在のところ、未だ仲裁者が見つかっていない模様。

アグレッシブに仮想通貨に批判的な米著名経済学者とブテリン氏の一騎討ちは、果たして実現するのだろうか?

原典:Ethereum (ETH) Founder Claims He is Not a Billionaire–Should We Care?

ここまでの内容と考察

米著名経済学者であるルビー氏が、イーサリアム創設者のブテリン氏を猛烈にバッシングしているという、今回のニュース。

実は、ルビーニ氏は2008年の金融危機を予測していた敏腕経済学者で、今度は2020年にそれが再び起こると公言しています。

また、最近では米上院の聴聞会に招かれ、ビットコインをバッシングしたことで波紋を呼んでいました。

そんな仮想通貨、ブロックチェーン技術、業界著名人を毎日のように絶え間なく批判する同氏に対して、以下のような声が上がっています。

「彼は、ブロックチェーン技術やイーサリアムを100%理解している」

「仮想通貨が嫌いな割には、それについてよく喋る」

「年寄りがビットコインに対してどなっている」

同氏の見解に対し様々な意見があるようですが、同氏が米上院に呼ばれるほど実力があるのは確か。

ブテリン氏との議論が実際に行われることに期待したいですね。

長年の経験があるルビーニ氏のような学者による仮想通貨業界を厳しい批判は、今後業界が成長するための何かいいヒントとなるかもしれませんね。

今後も波紋を呼び続ける米著名経済学者の発言に注目していきましょう!